2025年11月14日、ユネスコ生涯学習研究所（UNESCO Institute for Lifelong Learning：UIL）が、グリーンコミュニティに向けた取組に関するガイダンス“Greening communities guidance: lifelong learning for climate and sustainability action”を公開したと発表しました。
グリーンコミュニティ（green community）とは、規模を問わず、生涯学習を積極的に推進し、個人が気候変動や持続可能性に関する有意義な行動を取れるよう支援するコミュニティを指すとされています。そして、気候教育を教室の外にも広げ、地域の文化や文脈に根ざしたインフォーマルな学習の機会を提供することで実現されるとしています。
ガイダンスでは、グリーンコミュニティのための学習機会を誰が、どこで、どのように提供するのか、また、地域のニーズに合わせた気候学習戦略等をどのように立案していけば良いかについて述べられています。気候学習の場として、図書館や博物館等も挙げられています。
Greening communities guidance: Lifelong learning for climate and sustainability action（UNESCO Institute for Lifelong Learning, 2025/11/14）
https://www.uil.unesco.org/en/articles/greening-communities-guidance-lifelong-learning-climate-and-sustainability-action
UNESCO Institute for Lifelong Learning. Greening communities guidance: lifelong learning for climate and sustainability action. 2025, 107p.
https://unesdoc.unesco.org/ark:/48223/pf0000396434
参考：
英国図書館情報専門家協会（CILIP）、グリーンライブラリー・マニフェストを公開 [2022年07月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/46524
国際図書館連盟（IFLA）の「環境、持続可能性と図書館」に関する専門部会（ENSULIB）、環境の持続可能性に図書館が貢献している事例をまとめた記事を公開 [2018年11月20日]
https://current.ndl.go.jp/car/37064
E2842 – 図書館において持続可能性に関する取組を進めるためのハンドブック“The Green Librarian Handbook”
カレントアウェアネス-E No.513 2025.11.20
https://current.ndl.go.jp/e2842
E2793 – 英国図書館のサステナビリティと気候変動に関する戦略 2024-2030
カレントアウェアネス-E No.502 2025.06.05
https://current.ndl.go.jp/e2793
E2080 – 優れたグリーンライブラリーを称えるGreen Library Award
カレントアウェアネス-E No.358 2018.11.22
https://current.ndl.go.jp/e2080
岩見祥男. 米国および日本におけるグリーンライブラリーの事例紹介. カレントアウェアネス. 2013, (316), CA1797, p. 18-23.
http://current.ndl.go.jp/ca1797
