米・ミシガン州立大学出版局、学術単行書のOA出版のためのOpening the Futureプログラムを開始

2025年6月16日、米・ミシガン州立大学出版局(MSU Press)が、学術単行書のオープンアクセス(OA)出版のためのOpening the Futureプログラムを開始すると発表しました。

Opening the Futureは、単行書のOA出版の発展を目指すプロジェクトであるCopimが考案した資金調達モデルで、会員(図書館)は少額の年会費を支払うことで、出版者の非公開既刊書リストの一部を利用することができ、出版者はその会員収入を用いて新たなOA書籍を制作する仕組みです。MSU Pressのほかには、中央ヨーロッパ大学出版局(ハンガリー)とリバプール大学出版局(英国)が2021年に導入しています。

MSU Pressが提供するプログラムでは、同出版局が定評を得ているアフリカ研究及びディアスポラ研究に関する単行書に焦点を当てるとあります。

Michigan State University Press Launches Opening the Future(MSU Press, 2025/6/16)
https://msupress.org/blog/2025/06/16/michigan-state-university-press-launches-opening-the-future/

Michigan State University Press launches Opening the Future(Opening the Future, 2025/6/17)
https://msup.openingthefuture.net/news/148/

参考:
オープンアクセス書籍のための持続可能な資金調達(文献紹介) [2025年02月14日]
https://current.ndl.go.jp/car/239958

書籍のオープンアクセス出版発展を目指すプロジェクトCOPIM、大学出版局の新たな収益モデルに関するツールキットを公開 [2022年08月30日]
https://current.ndl.go.jp/car/46738