2025年2月11日付けで、英国逐次刊行物グループ(UKSG)が刊行するInsights誌38号に、オープンアクセス(OA)書籍のための持続可能な資金調達について論じた記事“How can we achieve sustainable funding for open access books?”が掲載されています。著者はロンドン大学のTom Grady氏等です。
近年、書籍のOA化について、従来のBPC(Book processing charges)に代わる資金調達の方法として、Opening the Future、Open Book Collective、MIT PressのD2O、JSTORのPath to Openといった共同調達のモデルが急速に増えてきているとしています。同稿では、OA書籍の持続可能な資金調達というテーマについて、様々な新しいモデルを紹介し、これらの普及が大幅に遅れていることを指摘しています。また、英国のランカスター大学図書館によるOAを支援する新しい戦略の取組についても紹介されています。
Grady, Tom; Sykes, Elaine; Eve, Martin Paul. How can we achieve sustainable funding for open access books? Insights. 2025, 38.
https://doi.org/10.1629/uksg.673
参考:
米・マサチューセッツ工科大学出版局、“Direct to Open”(D2O)の2025年の年間資金調達目標額を達成: 80タイトルをOA化へ [2025年01月27日]
https://current.ndl.go.jp/car/238826
JSTOR、学術書のオープンアクセス出版を支援するプログラム“Path to Open”の第一弾を刊行:参加館向けに学術書43タイトルがアクセス可能に [2023年10月11日]
https://current.ndl.go.jp/car/193916
米国の大学コンソーシアムBig Ten Academic Alliance(BTAA)、学術単行書のオープンアクセス化を目指す“Big Ten Open Books Project”を立ち上げ:第一弾として100タイトルを公開 [2023年08月25日]
https://current.ndl.go.jp/car/190810
E2518 – D2O:大学出版局と図書館の連携による学術単行書のOA化モデル
カレントアウェアネス-E No.439 2022.07.21
https://current.ndl.go.jp/e2518