インドネシアにおけるオープンアクセスジャーナルの急速な成長の理由(記事紹介)

2025年4月22日、オープンアクセス(OA)ジャーナルのディレクトリであるDirectory of Open Access Journals(DOAJ)が、DOAJにおけるインドネシアのジャーナルの拡大に関するブログ記事“Understanding the Growth of Indonesian Journals in DOAJ”を掲載しました。

インドネシアは、DOAJへの収録数が2016年から2017年にかけて急増し、現在トップとなっています。記事では同国のジャーナル出版のエコシステムやOAジャーナルの成長の要因について紹介しています。

インドネシアでは、大学がジャーナルのホスティングと管理において主要な役割を果たしており、研究機関が大学ベースのプラットフォーム、編集委員会、情報システムを通じてOAを推進してきました。DOAJの収録誌の半数以上が論文掲載料(APC)が不要な出版モデルを採用しており、その多くが機関や政府の支援を受けていること、収録誌の約3分の1が主にクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)によるオープンライセンスを利用し著者における著作権保持を認めていること、収録誌の約8割弱がデジタルオブジェクト識別子(DOI)を利用しており、これにより引用の正確性、長期的なアクセスの可能性、データの相互運用性を高めていることなどが述べられています。

Ikhwan Arief. Understanding the Growth of Indonesian Journals in DOAJ. (DOAJ,2025/4/22)
https://blog.doaj.org/2025/04/22/understanding-the-growth-of-indonesian-journals-in-doaj/

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