改修工事のため休館していた福島県立博物館が再開館:東日本大震災の資料が常設展で観覧可能に

2025年4月1日、改修工事のため2024年12月から休館していた福島県立博物館(会津若松市)が再開館しました。

総合展示室「自然と人間」の展示替えが行われ、これまで展示の機会が限られていた東日本大震災の資料(震災遺産)が常設展で観覧できるようになったほか、触って形や素材を確かめることができるレプリカ資料や点字カードが作成されました。また、スマートフォンやタブレットでQRコードを読み込むと展示品の解説を読むことができる展示観覧サポートシステム「けんぱくん」も導入されています。

県立博物館からのお知らせ(福島県立博物館)
https://general-museum.fcs.ed.jp/
※2025年3月24日付けで「全館観覧再開にむけた取組について」とあります。

参考:
福島県立博物館、特集展「震災遺産を考える ―それぞれの9年―」を開催:東日本大震災・原子力災害伝承館で保存される資料の一部も公開 [2020年01月23日]
https://current.ndl.go.jp/car/40031

熊谷慎一郎. 東日本大震災と図書館.
カレントアウェアネス. 2021, (350), CA2012, p. 20-26.
https://current.ndl.go.jp/ca2012

天野真志. 資料保存をとりまくネットワーク―災害対策と地域社会をめぐる動向―.
カレントアウェアネス. 2021, (347), CA1995, p. 22-25.
https://current.ndl.go.jp/ca1995