米国国家機密解除センターが、冷戦時代のベルリンに関する機密解除になった文書11,000ページを公開

2013年11月15日、米国国立公文書館(NARA)内に設置されている米国国家機密解除センター(National Declassification Center:NDC)が、米中央情報局(CIA)の“Historical Review Program”と協力し、1962年から1986年のベルリンの壁に関する、新規に機密解除された文書11,000ページを公開したと発表しました。公開された文書はNARAにて閲覧が可能ですが、このうち、約2,464ページについては、オンラインでも公開されているとのことです。

また、2014年1月14日には、NDCとCIAの共催で、今回新規に機密解除となった文書に関する“A City Divided: Life and Death in the Shadow of the Wall”と題したシンポジウムを開催する予定とのことです。

U.S. National Archives Releases 11,000 Newly Declassified Documents
Relating to Berlin, 1962-1986(NARA 2013/11/15付けプレスリリース)
http://www.archives.gov/press/press-releases/2014/nr14-09.html

A City Divided: Life and Death in the Shadow of the Wall
http://www.archives.gov/research/foreign-policy/cold-war/berlin-wall-1962-1987/

A City Divided: Life and Death in the Shadow of the Wall
http://www.archives.gov/research/foreign-policy/cold-war/berlin-wall-1962-1987/dvd/start.swf

参考:
E1086 – 米国国家機密解除センター,設立後初の報告書を刊行
カレントアウェアネス-E No.177 2010.08.19
http://current.ndl.go.jp/e1086

米国国家機密解除センターが2012年上半期の作業報告書を公表
Posted 2012年7月20日
http://current.ndl.go.jp/node/21412

米国国家機密解除センター、文書機密解除に関わる優先作業計画(最終版)を公表
Posted 2010年11月25日
http://current.ndl.go.jp/node/17162

米国国立公文書館、国防関連の機密解除のためのセンターを設立へ
Posted 2010年1月4日
http://current.ndl.go.jp/node/15566