2025年2月20日付けで、情報専門職向けのジャーナルThe Reference Librarianに、情報リテラシー教育のツールとしての生成AI利用についての論考“ChatGPT, Gemini, & Copilot: Using generative AI as a tool for information literacy instruction”が掲載されています。著者は、ニューヨーク市立大学スタテン・アイランド校のChristina Boyle氏です。
同稿では、生成AIを情報リテラシーの指導に組み込むためのガイドラインとして、2016年に米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が策定した“Framework for Information Literacy for Higher Education”を参照ししています。その上で、情報リテラシーの科目において、インストラクターによる授業のアイディア形成と、学生による適切な生成AI使用の双方を支援するために、著者が生成AIを利用した経験が示されています。
Boyle, Christina. ChatGPT, Gemini, & Copilot: Using generative AI as a tool for information literacy instruction. The Reference Librarian, 2025.
https://doi.org/10.1080/02763877.2025.2465416
参考:
CA2062―3つの情報リテラシー概念に関する検討:各分野における背景と問題意識に着目して / 飯尾 健
カレントアウェアネス No.360 2024年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2062
CA2010―大学カリキュラムへの情報リテラシー教育の統合に関するモデルおよび理論 / 井田浩之
カレントアウェアネス No.350 2021年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2010
CA1870―動向レビュー:ACRL高等教育のための情報リテラシーの「枠組み」 ―白熱する議論に向けて― / 小田光宏
カレントアウェアネス No.327 2016年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1870