2024年9月18日、米・オレゴン州立図書館が、同州内の図書館や学校における図書等の利用制限申立て等に関する報告書の2024年版を公開しました。
オレゴン州の図書館等における知的自由の問題に関する情報を収集し、まとめることを主な使命として1987年に設立されたオレゴン知的自由情報公開センター(Oregon Intellectual Freedom Clearinghouse:OIFC)による報告書の2024年版です。OIFCは、オレゴン州立図書館が運営しています。
報告書では、2023年7月1日から2024年6月30日までの、同州内の図書館や教育機関における利用制限申立て等の状況がまとめられています。1987年にデータ収集が開始されて以来、利用制限申立ての対象となった資料が最も多かったことなどが報告されています。
Oregon Intellectual Freedom Clearinghouse 2024 Report [PDF:34ページ]
https://libguides.osl.state.or.us/ld.php?content_id=78174433
https://www.oregon.gov/library/operations/Documents/2023-24OIFCReport-PressRelease.pdf
※二つ目のURLはプレスリリース[PDF:2ページ]です。
参考:
米・ナイト財団、公立学校における図書の利用制限に関する米国人の意識に関する調査報告書を公開 [2024年08月26日]
https://current.ndl.go.jp/car/224653
PEN America、米国の公立学校における禁書の状況に関する報告書を公開 [2024年05月27日]
https://current.ndl.go.jp/car/220473
米国図書館協会(ALA)、米国図書館界の概況についての報告書(2024年版)及び「2023年に閲覧制限申立ての多かった図書トップ10」のリストを公表 [2024年04月15日]
https://current.ndl.go.jp/car/218613
米国図書館協会(ALA)、2023年に閲覧制限の申立て(book challenge)のあったタイトル数等を発表:公共図書館では2022年比92%増 [2024年03月27日]
https://current.ndl.go.jp/car/212411
CA2029 – 米国の図書館における検閲に関する動向 / 小南理恵
カレントアウェアネス No.354 2022年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2029