2024年8月14日付けで、米・マサチューセッツ工科大学(MIT)のコンピュータ科学・人工知能研究所(MIT CSAIL)のウェブサイトにおいて、MIT CSAILやMIT FutureTechの研究者らによるAIのリスクに関するリポジトリ“AI Risk Repository”の公開について報告されています。
このリポジトリは、AIによってもたらされる700以上のリスクに関する包括的でアクセス可能なデータベースであり、情報は順次、拡張及び更新されるとあります。現プロジェクトリーダーのPeter Slattery氏によると、AIのリスクに関する文献は、査読付きジャーナル、プレプリント、業界レポートに散逸しており、また非常に多様であるため、意思決定者が知らず知らずのうちに不完全な概要を参照し、重要な懸念事項を見逃し、集団的な盲点が生れるのではないかと心配されるとし、今回のデータベースの開発に至ったとされています。
Global AI adoption is outpacing risk understanding, warns MIT CSAIL (MIT CSAIL, 2024/8/14)
https://www.csail.mit.edu/news/global-ai-adoption-outpacing-risk-understanding-warns-mit-csail
AI Risk Repository
https://airisk.mit.edu/
MIT、AIの潜在的リスクを網羅するデータベースを公開(MIT Technology Review, 2024/8/19)
https://www.technologyreview.jp/s/343483/a-new-public-database-lists-all-the-ways-ai-could-go-wrong/
参考:
欧州連合(EU)、AIに関する世界初の包括的な法的枠組みを定める法律が発効[2024年08月15日]
https://current.ndl.go.jp/car/224098
欧州委員会、研究活動における生成AIの責任ある使用に関するガイドラインを策定[2024年03月25日]
https://current.ndl.go.jp/car/212304