2024年8月7日、英国のオックスフォード大学出版局(OUP)が、単行書のオープンアクセス(OA)に関する新たな取組“Commit to Open”を発表しました。
図書館や機関から資金を確保して30タイトルの単行書をOAで出版し、そのデジタル版が世界中で永久かつ無料で利用できるようにすることを目指すとしています。
対象となる単行書は「若手研究者」、「人文科学」、「法学及び社会科学」の三つの区分で各10タイトルあり、2025年3月までに目標資金を確保できた場合は、30タイトル全てがOAで出版される予定です。
Commit to Open: a new initiative to support open access for books(OUP, 2024/8/7)
https://corp.oup.com/news/commit-to-open-a-new-initiative-to-support-open-access-for-books/
参考:
米・マサチューセッツ工科大学出版局、学術単行書のオープンアクセス化を目指すプログラム“Direct to Open”(D2O)の成果をまとめた報告書を発表 [2024年06月05日]
https://current.ndl.go.jp/car/221096
E2518 ― D2O:大学出版局と図書館の連携による学術単行書のOA化モデル
カレントアウェアネス-E No.439 2022.07.21
https://current.ndl.go.jp/e2518
英・Jisc、学術単行書のオープンアクセスを支援するツール“Open Access for Books”を公開 [2024年02月27日]
https://current.ndl.go.jp/car/210554
英・UKRI、単行書等のオープンアクセスに係る費用支援のため350万ポンドを助成すると発表:2024年1月1日以降UKRIのOAポリシーを単行書等にも適用することを受けて [2023年12月14日]
https://current.ndl.go.jp/car/202241