図書館を超えた図書館(記事紹介)

2024年6月5日付けのOCLC Researchのブログ“Hanging Together”に、従来の図書館サービスの枠を超えた新たな研究図書館の実践等に関する記事“The library beyond the library”が掲載されました。

これまで主にコレクション管理に重点を置いてきた研究図書館は、研究支援サービスの拡大を通じて組織の研究事業にますます関与するようになり、機関リポジトリ、研究データ管理(RDM)、機関評価管理などの分野で新たな責任を担っているとしています。そして、こうした変化を効果的に乗り切ることは、図書館にとって重要な戦略及びリスク管理の検討事項であると述べられています。

記事では、新たな業務運営に取り組む研究図書館を“the library beyond the library”(図書館を超えた図書館)と表現し、研究図書館が組織内の他部署と連携して行っている新たな事業形態の事例を紹介しています。

「図書館を超えた図書館」の重要な特徴として、図書館が研究支援サービス提供のために行っている連携が図書館と非図書館部門の能力を組み合わせた新しい運営形態として正式に定められていること、そして図書館が提供する価値と組織の優先事項が密接に結びついていることが挙げられています。

OCLCでは、新たなプロジェクトとして、「図書館を超えた図書館」のモデルや事例を通して、図書館の業務構造や図書館が提供する価値の重要な変化等を検証していくとしています。

The library beyond the library(Hanging Together, 2024/6/5)
https://hangingtogether.org/the-library-beyond-the-library/?utm_source=feedly&utm_medium=rss&utm_campaign=the-library-beyond-the-library

参考:
過去2年間の大学・研究図書館のトレンド(2024年版)(記事紹介) [2024年06月14日]
https://current.ndl.go.jp/car/221484