Pew Research Center、米国人のソーシャルメディアからのニュースの入手に関する調査報告書を公開

2024年6月12日、米国の調査機関Pew Research Centerが、米国人のソーシャルメディア(SNS)からのニュースの入手に関する調査報告書を公開しました。

ソーシャルメディアは、米国人がニュースを入手するに当たり重要な役割を果たしているものの、プラットフォームごとに構造、コンテンツ等は大きく異なるとしています。報告書では、四つの主要プラットフォーム(TikTok、X、Facebook、Instagram)の利用の仕方について、2024年3月に米国の成人約1万人に対して実施されたウェブアンケートの結果等が示されています。

主な調査結果として次のようなものが挙げられています。

・Facebook、Instagram及びTikTokのユーザーの大半は、ニュースを把握することがこれらのサイトを使用する理由ではないと回答した。一方で、Xのユーザーの多くはニュースを把握することが利用の主な又は副次的な理由であると回答しており、約半数がXで定期的にニュースを入手している。
・それでも、人々は特にオピニオン等のコンテンツを通して、これら四つのプラットフォーム全てでニュースを見ている。
・FacebookやInstagramで定期的にニュースを入手する人は、TikTokやXのユーザーよりも友人、家族、知人からニュースを入手する傾向にある。
・Xで見るニュースに対して、民主党員は共和党員よりも懐疑的である傾向があるが、Facebookについてはその逆である。

報告書では、プラットフォームごとの利用についての調査結果も紹介されています。

How Americans Get News on TikTok, X, Facebook and Instagram(Pew Research Center, 2024/6/12)
https://www.pewresearch.org/journalism/2024/06/12/how-americans-get-news-on-tiktok-x-facebook-and-instagram/

参考:
Pew Research Center、米国人のソーシャルメディアの利用に関する調査結果を発表 [2024年03月12日]
https://current.ndl.go.jp/car/210883