Springer Nature社、研究公正に関する二つのAIツールを導入すると発表

2024年6月12日、Springer Nature社が研究公正に関する二つのAIツールを導入すると発表しました。

発表によると、今回導入されるのは、論文の各セクションのテキストの一貫性を確認して、AIによって生成された可能性の高いコンテンツを検知するツール“Geppetto”と、問題のある画像の特定を支援するツール“SnappShot”の二つです。

いずれも論文を次の編集プロセスに進めるべきかどうか判断するためではなく、コンテンツや画像について人間の目による確認が必要かどうか判定するために用いるものとあります。編集者や査読者の時間節約、論文のチェックの高速化につながるとしています。

Springer Nature unveils two new AI tools to protect research integrity(Springer Nature, 2024/6/12)
https://group.springernature.com/gp/group/media/press-releases/new-research-integrity-tools-using-ai/27200740

【プレスリリース】シュプリンガーネイチャー、研究の信頼性を守るための2つの新たなAIツールを発表(Springer Nature, 2024/6/12)
https://www.springernature.com/jp/news/20240613-pr-research-integrity-tools-jp/27201522

参考:
Springer Nature社、AI駆動型科学論文執筆支援サービス「Curie」を導入したことを発表 [2023年10月23日]
https://current.ndl.go.jp/car/194537

Frontiers社、AIによって生成された図を掲載した論文記事を撤回 [2024年03月07日]
https://current.ndl.go.jp/car/210803