Taylor & Francis社、著者・編集者・査読者によるAIツールの使用に関するポリシーの最新版を公開

2024年6月12日、Taylor & Francis社が、著者・編集者・査読者によるAIツールの使用に関するポリシーの最新版をウェブサイト上で公開しました。

著者に関しては、著者は内容の独創性、妥当性、公正性について責任を負うべきであるという原則を示した上で、著者の記載やツール使用の表示、ツールを使用してはならない作業に関する見解を示しています。また、編集者や査読者に関しては、AIの使用がもたらすリスクについて注意喚起するとともに、ツールを使用してはならない場面を例示しています。

同ポリシーは、生成AI技術と研究倫理を取り巻く現状を踏まえて作成されており、技術や実践の変化に応じて更新される予定としています。

Tylor & Francis Issues Expanded Guidance on AI Application for Authors, Editors and Reviewers(Taylor & Francis, 2024/06/12)
https://newsroom.taylorandfrancisgroup.com/expanded-guidance-on-ai-application-for-authors-editors-and-reviewers/

AI Policy(Taylor & Francis)
https://taylorandfrancis.com/our-policies/ai-policy/

参考:
Taylor & Francis、論文執筆におけるAIツールの使用に関する見解を公開 [2023年02月20日]
https://current.ndl.go.jp/car/172885

出版倫理委員会(COPE)、人工知能(AI)ツールに関する見解を表明 [2023年03月24日]
https://current.ndl.go.jp/car/175199

ケンブリッジ大学出版局(CUP)、人工知能(AI)研究倫理ポリシーの設定を発表 [2023年03月22日]
https://current.ndl.go.jp/car/174955

米国科学アカデミー(NAS)、PNAS誌におけるジェネレーティブAIに関するポリシーを発表 [2023年03月06日]
https://current.ndl.go.jp/car/173649