2024年3月27日、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が、同財団が助成を行った研究成果に適用されるオープンアクセス(OA)ポリシーを2025年1月から改訂すると発表しました。
改訂内容としては、原稿をクリエイティブ・コモンズCC BYライセンスの下でプレプリントとして公開するよう義務付け、プレプリント査読を推奨すること、論文掲載料(APC)などのOAに掛かる費用への支援を終了することが挙げられています。
財団はまた、論文及びデータを利用しやすくするため、OAのシステムやインフラへの支援にも努めるとしています。
3月29日には、cOAlition Sがウェブサイト上でポリシーの改訂を歓迎するコメントを出しています。
Who loses when scientific research is locked behind paywalls?(Bill & Melinda Gates Foundation, 2024/3/27)
https://www.gatesfoundation.org/ideas/articles/research-paywall-open-access
Policy Refresh 2025 Overview(Bill & Melinda Gates Foundation)
https://gatesfoundationoa.zendesk.com/hc/en-us/articles/24810787662100-Policy-Refresh-2025-Overview
How will the policy refresh work?(Bill & Melinda Gates Foundation)
https://gatesfoundationoa.zendesk.com/hc/en-us/articles/24837193349524-How-will-the-policy-refresh-work
The Bill & Melinda Gates Foundation’s Open Access Policy Refresh(cOAlition S, 2024/3/29)
https://www.coalition-s.org/the-bill-melinda-gates-foundations-open-access-policy-refresh/
参考:
ビル&メリンダ・ゲイツ財団のオープンアクセス方針が正式発効 助成を受けた論文はNature、Science等のトップジャーナルに掲載できない状態に [2017年01月17日]
https://current.ndl.go.jp/car/33272
ビル&メリンダ・ゲイツ財団、助成を行った研究の成果とデータセットをオープンアクセスにする方針を発表 [2014年11月25日]
https://current.ndl.go.jp/car/27494
佐藤翔. オープン査読の動向:背景、範囲、その是非. カレントアウェアネス. 2021, (348), CA2001, p. 20-25
https://current.ndl.go.jp/ca2001