必要なデータを蓄積し、図書館の生み出した価値を定量的に示す―オーストラリア・ウーロンゴン大学の“Library Cube”(記事紹介)

米国のNPO・EDUCAUSEが刊行する“EDUCAUSE Review”の2012年7・8月号に、オーストラリアのウーロンゴン大学図書館のBrian Cox氏とMargie Jantti館長が執筆した“Discovering the Impact of Library Use and Student Performance”という記事が掲載されています。図書館が学生や大学に対して与える価値をテーマとしたもので、同大学では、図書館が生み出した価値を定量的に評価するために、必要なデータを蓄積してレポートを出力する“Library Cube”というシステムを開発したそうです。データ分析の結果、学生の成績と図書館の情報資源の活用の間には強い相関があったとしています。

Discovering the Impact of Library Use and Student Performance(EDUCAUSE Review)
http://www.educause.edu/ero/article/discovering-impact-library-use-and-student-performance

参考:
E1306 – 2012年,大学・研究図書館の10のトレンド
http://current.ndl.go.jp/e1306

E1298 – 大学・研究図書館の価値を評価するために求められる活動とは
http://current.ndl.go.jp/e1298

図書館の利用と学生の業績との相関関係を調べる“Library Impact Data Project”の発表資料(英国)
http://current.ndl.go.jp/node/19607