2024年3月22日、国際図書館コンソーシアム連合(ICOLC)が、電子リソースのライセンス契約における人工知能(AI)関係条項(AI clauses)について声明を発表しました。
発表によると、声明は、2022年のChatGPT公開以来、電子リソースのベンダーから図書館に対して、AIに関する権利や制限について規定したライセンス契約が提示されるようになりつつある状況に対応するものです。
声明では、研究のデジタルトランスフォーメーション(DX)、情報への公正なアクセスの確保、学術コミュニケーションにおけるオープンアクセス(OA)への移行には、AIを合法的かつ最大限に活用することが不可欠と述べられています。その上で、図書館コンソーシアムが交渉・署名するライセンス契約内のAI関係条項について、ICOLCが支持する原則を示しています。
ICOLC Statement on AI in Licensing(ICOLC, 2024/3/22)
https://icolc.net/statements/icolc-statement-ai-licensing
参考:
国際図書館コンソーシアム連合(ICOLC)、図書館のメタデータに関する権利についての声明を発表 [2022年9月8日]
https://current.ndl.go.jp/car/46795
国際図書館コンソーシアム連合(ICOLC)、世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大と図書館サービス・図書館資料への影響に関する声明を発表 [2020年03月18日]
https://current.ndl.go.jp/car/40538