出版倫理委員会(COPE)、「論文工場」(paper mill)に関する見解を表明

2024年1月19日付けで、学術出版の倫理問題に取り組む国際的な団体である出版倫理委員会(COPE)が、「論文工場」(paper mill)に関する見解をウェブサイトに掲載しました。

これは、2023年5月に国際STM出版社協会と共同で開催したサミット“UNITED2ACT Summit”で合意された、論文工場問題に対処するための五つの項目を定めた声明“United2Act (U2A) Consensus Statement”に対する支持を表明するものです。

研究者に代わって製造した論文を有料で投稿したり、オーサーシップを販売したりする論文工場によって学術記録の公正性が脅かされているとして、研究コミュニティが出版プロセスの各レベルにおいて、こうした不正行為の特定・阻止のために早急に行動すべきであると述べられています。

Action against paper mills(COPE, 2024/1/19)
https://publicationethics.org/cope-position-statements/paper-mills

Letter from the COPE Chair(COPE, 2024/1/18)
https://publicationethics.org/news/letter-cope-chair

関連:
Consensus Statement(United2Act)
https://united2act.org/#consensus

参考:
出版倫理委員会(COPE)と国際STM出版社協会、「論文工場」に関する調査報告書を公開 [2022年06月23日]
https://current.ndl.go.jp/car/46382

E2550 –「論文工場(paper mill)」へ取るべき行動:COPE報告書
カレントアウェアネス-E
No.446 2022.10.27
https://current.ndl.go.jp/e2550