2023年12月15日、英国司法省が、歴史的な遺言書のデジタル化に関する政府案を公表しました。2024年2月まで意見募集を実施しています。
政府のウェブサイトによると、遺言書の電子複製が開始された2021年以前に提出された遺言書についてデジタル化を行うこと、紙の原本の保存期間を25年に短縮すること、著名人や歴史的に重要な人物の遺言書は例外的に原本を永久的に保存すること等が提案されています。同提案が実現すれば、膨大な遺言書の保管にかかるコストが削減でき、かつ過去の遺言書に研究者らがアクセスしやすくなることが期待されると述べられています。
Easier access to historic wills under new government plans(GOV.UK, 2023/12/15)
https://www.gov.uk/government/news/easier-access-to-historic-wills-under-new-government-plans
Open consultation Storage and retention of original will documents(Ministry of Justice, 2023/12/15)
https://www.gov.uk/government/consultations/storage-and-retention-of-original-will-documents/storage-and-retention-of-original-will-documents
参考:
第一次世界大戦で戦死した兵士の遺言がデジタル化(英国) [2013年08月30日]
https://current.ndl.go.jp/car/24278
ウェールズ国立図書館、1858年以前の遺書をオンラインで公開 [2009年10月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/14977