Europeanaの白書「黄色い『牛乳を注ぐ女』の問題」が公表

欧州の文化遺産ポータルEuropeanaの白書の第2号として、「黄色い『牛乳を注ぐ女』の問題」(The Problem of the Yellow Milkmaid)という文書が公表されています。内容は、オープンなメタデータの活用についてのもので、欧米の文化遺産機関が参加し2011年7月に開催されたワークショップの内容を踏まえてまとめられたもののようです。白書のタイトルの由来は、フェルメールの作品『牛乳を注ぐ女』のウェブ上の画像の多くが黄色っぽい色合いとなっており、それが本当の色だと思っている人が多いため、その誤解を解くためにアムステルダム国立美術館がオープンなメタデータを付与して『牛乳を注ぐ女』の高精細画像を公開した、ということのようです。

The Problem of the Yellow Milkmaid A Business Model Perspective on Open Metadata(本文:25ページ)
http://group.europeana.eu/c/document_library/get_file?uuid=dbed136d-8e8d-46cc-bf41-3774e2ff7c3f&groupId=10602

Europeana White Papers(白書)
http://group.europeana.eu/web/europeana-project/whitepapers/

Open Data – a business model perspective(Europeana 2011/12/1付けの発表)
http://e2.ma/message/nioe/zrnpxb

Het melkmeisje(アムステルダム国立美術館のサイトの『牛乳を注ぐ女』)
http://www.rijksmuseum.nl/collectie/zoeken/asset.jsp?id=SK-A-2344

参考:
Europeanaが初の白書を刊行、今後の開発のカギは“Linked Data”
http://current.ndl.go.jp/node/16306

E1060 – 知識の生成と思索に貢献する“Europeana”を目指して
http://current.ndl.go.jp/e1060

E1230 – Europeana,デジタル文化資源のメタデータを自由利用へ
http://current.ndl.go.jp/e1230