米・ワシントン大学情報学大学院の研究者とタコマ市立図書館の協働によるコミュニティアーカイブの推進(記事紹介)

2023年10月18日、米・ワシントン大学情報学大学院(University of Washington Information School)が、同大研究者らとワシントン州のタコマ市立図書館(TPL)の協働によるコミュニティアーカイブの推進に関する記事を掲載しました。

TPL内には、コミュニティ主導の参加型プロセスを通じて地元の歴史記録を保存することを目的に「コミュニティアーカイブズセンター」(Community Archives Center)が設立されています。2021年8月からは米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成を受け、TPLと同大研究者らが協働しコミュニティアーカイブの推進プロジェクトに取り組んできたとあります。

記事では、両者の連携による地域住民のオーラルヒストリーの収集等を含む取組について述べられているほか、プロジェクトを通して作成された、コミュニティアーカイブ構築のためのツールキットも紹介されています。

RESEARCHERS HELP LIBRARIANS TELL TACOMA’S STORY(University of Washington Information School, 2023/10/18)
https://ischool.uw.edu/news/2023/10/researchers-help-librarians-tell-tacomas-story

Community Archives Center at Tacoma Public Library(TPL)
https://www.tacomalibrary.org/communityarchives/

Community Archives Toolkit
https://community-archives.gitbook.io/toolkit/

参考:
米・ノースカロライナ大学チャペルヒル校図書館、コミュニティのアーカイブ構築を支援するツールキットを公開 [2021年06月15日]
https://current.ndl.go.jp/car/44205

E1835 – 持続的な地域資料保全活動を行うために必要なことは(米国)
カレントアウェアネス-E No.310 2016.09.01
http://current.ndl.go.jp/e1835

CA1890 – 動向レビュー:英米のオーラルヒストリー・アーカイブから何を学ぶか / 梅崎 修
カレントアウェアネス No.330 2016年12月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1890