米・ワシントン大学の研究者ら、自閉症の子どもとその保護者を対象にサービスを提供する公共図書館員向けツールキットを公開

2023年5月4日、米・ワシントン大学情報学大学院(University of Washington Information School)は、同大研究者らによって、自閉症の子どもとその保護者を対象にサービスを提供する公共図書館員向けのツールキット“Autism-Ready Libraries Toolkit”が公開されたことを発表しました。

ツールキットのウェブサイトによると、同ツールキットは、読み書きの学習に困難を覚える傾向にある自閉症の子どもとその保護者に対して、教育的プログラムを提供する公共図書館員のスキル向上を目指して開発されました。

ツールキットには、図書館員向けのオンライン研修のコース、自閉症の子どもとその保護者のアクセシビリティを確保するための図書館環境のチェックリスト、インクルーシブな教育的プログラムを提供するための資源等が含まれているとしています。

iSchool researchers release autism toolkit for libraries(University of Washington Information School, 2023/5/4)
https://ischool.uw.edu/news/2023/05/ischool-researchers-release-autism-toolkit-libraries

Early Literacy Services for Autistic Children and Their Families(Neurodiversity Initiative)
https://sites.uw.edu/neurodiversity/research-projects/autism-ready-libraries/

Autism-Ready Libraries Toolkit
https://sites.uw.edu/neurodiversity/research-projects/autism-ready-libraries/toolkit/

参考:
フランス・パリ市立図書館、自閉スペクトラム症を抱える人のための“Heure calme”を試行 [2022年01月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/45513

「図書館ではお静かに」と言わないで 自閉症の人々が使いやすい図書館を実現するためのネットワーク(英国) [2016年06月14日]
https://current.ndl.go.jp/car/31800