図書館における自閉症児の支援(記事紹介)

2023年11月23日付けで、米国図書館協会(ALA)の児童図書館サービス部会(ALSC)のブログに、図書館における自閉症児の支援に関する記事が掲載されています。

米国疾病管理予防センター(CDC)によると、米国の子どもの36人に1人が自閉症であるとされています。自閉症を理解し、支援する人がいることが非常に重要であり、児童サービスを行う図書館員は図書館や地域社会で自閉症の子どもやその家族の支援者となることができる立場にあるとし、以下のような図書館における実践を紹介しています。

・ツールキット等を活用して図書館員自身が自閉症について学ぶ。
・アイデンティティ・ファースト・ランゲージ(identity-first language)を使用する。
・簡単なコミュニケーションのヒントを学ぶ。
・自閉症の子どもにとって優しいプログラムやサービスを提供する。
・自閉症のキャラクターが登場する児童書を購入して共有する。

Autism Advocacy in the Library(ALSC Blog, 2023/11/23)
https://www.alsc.ala.org/blog/2023/11/autism-advocacy-in-the-library/

参考:
フランス・パリ市立図書館、自閉スペクトラム症を抱える人のための“Heure calme”を試行 [2022年01月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/45513

「図書館ではお静かに」と言わないで 自閉症の人々が使いやすい図書館を実現するためのネットワーク(英国) [2016年06月14日]
https://current.ndl.go.jp/car/31800

E2636 – 自閉症児と家族に奉仕する公共図書館のためのツールキット
カレントアウェアネス-E No.466 2023.10.19
https://current.ndl.go.jp/e2636