2023年10月19日、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)有識者議員懇談会が開催され、議論のとりまとめとして「公的資金による学術論文等のオープンアクセスの実現に向けた基本的な考え方(案)」が公表されました。
2023年6月9日に閣議決定された「統合イノベーション戦略2023」では、同年5月に開催されたG7広島サミット及びG7仙台科学技術大臣会合を踏まえ、公的資金を受けた学術論文等の即時オープンアクセス(OA)の実現に向けた方針を策定するとしていました。今回公表された資料は、同懇談会が方針に盛り込むべき事項等を検討した結果をとりまとめたものです。
資料では、方針に盛り込むべき事項として以下のような点が挙げられています。
・2025年度から新たに公募する競争的研究費の受給者に対し、論文及び根拠データの学術雑誌への掲載後、即時に機関リポジトリ等に掲載することを義務付ける。
・学術出版社に対する大学を主体とする集団交渉の体制構築を支援する。
・大学等における機関リポジトリ等の価値向上、成果発信力の強化を行う。
議事次第 令和5年10月19日(内閣府)
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/20231019.html
公的資金による学術論文等のオープンアクセスの実現に向けた基本的な考え方(案) [PDF:559KB]
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/20231019/siryo1.pdf
公的資金による学術論文等のオープンアクセスの実現に向けた基本的な考え方(案)について(補足資料) [PDF:1289KB]
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/20231019/siryo2.pdf
関連:
統合イノベーション戦略2023(内閣府)
https://www8.cao.go.jp/cstp/tougosenryaku/2023.html
参考:
内閣府、「統合イノベーション戦略2023」を公表 [2023年06月16日]
https://current.ndl.go.jp/car/183646
内閣府、「論文等のオープンアクセスについて(論点とりまとめ)」を公表:科学技術政策担当大臣等政務三役と総合科学技術・イノベーション会議有識者議員との会合の配布資料 [2023年06月14日]
https://current.ndl.go.jp/car/183389
G7仙台科学技術大臣会合、オープン・サイエンス拡大に関する共同声明を採択 [2023年05月17日]
https://current.ndl.go.jp/car/181657