内閣府が、2023年6月9日に閣議決定された「統合イノベーション戦略2023」を公表しています。
「第6期科学技術・イノベーション基本計画」(2021年3月策定)の実行計画として位置づけられる、3年目の年次戦略です。
高度な生成AI、量子、フュージョンエネルギー等の先端技術の急進展、ウクライナ情勢の長期化によるサプライチェーンの重要性拡大などを背景とした科学技術・イノベーションへの期待を踏まえて、今後1年間で、以下の3つの基軸に沿って科学技術・イノベーション政策を推進するとしています。
・先端科学技術の戦略的な推進
・知の基盤と人材育成の強化
・イノベーション・エコシステムの形成
「統合イノベーション戦略2023(概要)」では、「知のフロンティアを開拓し価値創造の源泉となる研究力の強化」のうち「新たな研究システムの構築(オープンサイエンスとデータ駆動型研究等の推進)」に関する具体的取組として、次の4点を示しています。
・学術論文等のオープンアクセス化の推進
・研究データ基盤システムを用いた研究データの管理・利活用の推進
・研究DXを支えるスパコン等のインフラの整備・運用
・研究設備・機器の共用の推進
統合イノベーション戦略2023(内閣府)
https://www8.cao.go.jp/cstp/tougosenryaku/2023.html
統合イノベーション戦略2023【本文】[PDF:2857KB]
https://www8.cao.go.jp/cstp/tougosenryaku/togo2023_honbun.pdf
統合イノベーション戦略2023【概要】[PDF方式:1830KB]
https://www8.cao.go.jp/cstp/tougosenryaku/togo2023_gaiyo.pdf
参考:
内閣府、「統合イノベーション戦略2021」を公表 [2021年06月25日]
https://current.ndl.go.jp/car/44290
CA2033 – 内閣府エビデンスシステム(e-CSTI)の概要と今後の方向性 / 白井俊行
カレントアウェアネス No.354 2022年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2033