図書館プログラムに楽しみをプラスする(記事紹介)

2023年2月20日付で、米国公共図書館協会(PLA)のオンライン補完版“Public Libraries Online”にブログ記事“Adding Fun to Your Library’s Programming”が掲載されました。著者はフロリダ州・リー郡図書館の司書Nadine Kramarz氏です。

記事では、ロサンゼルス公共図書館やシカゴ公共図書館を例として取り上げつつ、組織の使命として「楽しみを提供する」ことを明記している図書館は見当たらず、多くの場合は、生涯教育、情報/リソースへの自由なアクセス、個人またはコミュニティを豊かにするという考えを含んでいるあります。

民主主義の代表であり人民の大学である公共図書館は、それぞれの地域の経済的成功や文化的価値に貢献しているとし、図書館プログラムを単なる楽しみとして捉えることは、図書館が地域社会にもたらす価値を損なうことにつながる恐れがあるとしています。筆者は、公共図書館が提供するプログラムは楽しいものであるべきだとしつつも、各館の使命を反映させるためにプログラムを方向付けるべきであり、利用者のために何をしようとしているのか、意図的に考えるべきだとしています。

Adding Fun to Your Library’s Programming(Public Libraries Online,2023/2/20)
https://publiclibrariesonline.org/2023/02/adding-fun-to-your-librarys-programming/

参考:
米国図書館協会(ALA)、図書館でのプログラムを実施するために必要なスキル等をまとめた文書の草案を公開 [2021年07月30日]
https://current.ndl.go.jp/car/44513