米国公共図書館協会(PLA)、“2023 Public Library Technology Survey”の調査結果を公開

2024年7月9日、米国図書館協会(ALA)の一部門である公共図書館協会(PLA)が、米国の公共図書館における技術インフラ、技術スタッフの配置、利用者に提供するリソース等に関する調査“2023 Public Library Technology Survey”の概要報告書を公開しました。

前回の2020年調査に次ぐものです。2023年調査では、公共図書館が提供するテクノロジー資源やサービスの全般的な拡大といった、COVID-19のパンデミックの経験を踏まえたこの3年間における変化等が明らかになったとしています。

主な調査結果として、以下のようなものが挙げられています。

・ ほぼ半数の図書館(46.9%)がWi-Fiホットスポットの貸出しを行っており、2020年から14.4%増加している。
・ 図書館の約4分の1(24.6%)がオーディオ・ビジュアル作品制作のためのハードウェアやソフトウェアなどのデジタルメディア制作機器を、3分の1以上(39.5%)が3Dプリンター等のモノづくりのための機器を備えている。
・ 公共図書館の95.3%は、公式又は非公式に何らかのデジタルリテラシー研修を提供しており、約30%は利用者を支援するデジタルナビゲータープログラムを提供している。

New Public Library Technology Survey report details digital equity roles(ALA, 2024/7/9)
https://www.ala.org/news/2024/07/new-public-library-technology-survey-report-details-digital-equity-roles

2023 Public Library Technology Survey: Summary Report [PDF:57ページ]
https://www.ala.org/sites/default/files/2024-07/PLA_Tech_Survey_Report_2024.pdf

参考:
米国公共図書館協会(PLA)、“2020 Public Library Technology Survey”の調査結果を公開 [2021年09月06日]
https://current.ndl.go.jp/car/44748