2023年1月28日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、公貸権における著者や出版社への支払いを合計1,290万ドル分増やし、電子書籍とオーディオブックも対象に追加するという同国政府の発表を歓迎するという記事を掲載しました。
The Sydney Morning Heraldの1月27日付の記事によると、2023年7月から開始されます。これまでは、電子書籍やオーディオブックは公貸権の対象に含まれておらず、2020-21年度は紙の書籍の貸出に関して1万7,500の著者・出版者に2,270万ドルが支払われました。
Library lending rights move into the digital age(ALIA, 2023/1/28)
https://www.alia.org.au/Web/News/Articles/2023/1-January-2023/Library_lending_rights_move_into_digital_age.aspx
Australian authors to receive compensation for e-book loans for first time(The Sydney Morning Herald, 2023/1/27)
https://www.smh.com.au/culture/art-and-design/australian-authors-to-receive-compensation-for-e-book-loans-for-first-time-20230127-p5cfxk.html
参考:
CA2011 – 動向レビュー:電子書籍を中心とした公貸権制度の2005年以降の国際動向 / 稲垣行子
カレントアウェアネス No.350 2021年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2011