米国の大学・研究図書館協会(ACRL)刊行のオープンアクセスの査読誌“College & Research Libraries” (C&RL)の第84巻第1号(2023年)に、“Making and Using AI in the Library: Creating a BERT Model at the National Library of Sweden”が掲載されています。著者はスウェーデン王立図書館(Kungliga Biblioteket:KB)のChris Haffenden氏らです。
論文では、KBのコレクションを使用したスウェーデン語の言語モデル(BERT)の開発について報告しています。また、自動分類、検索性の向上、OCRプロセスで分割されたテキストの再結合など、図書館業務におけるBERTの活用方法について説明しています。
Haffenden, Chris; Fano, Elena; Malmsten, Martin; Börjeson, Love. Making and Using AI in the Library: Creating a BERT Model at the National Library of Sweden. College & Research Libraries, 2023, 84(1), p. 30-48.
https://doi.org/10.5860/crl.84.1.30
参考:
図書館における人工知能の5つのユースケースと課題(文献紹介) 2023-01-05
https://current.ndl.go.jp/car/169509
学術図書館のイノベーションに関する選択的レビュー(文献紹介) 2022-12-08
https://current.ndl.go.jp/car/167608
学術出版に関わる図書館員向けの人工知能ツールキット(文献紹介) 2022-11-09
https://current.ndl.go.jp/car/47138
米国議会図書館(LC)、図書館等における機械学習の応用・実践の現状を示したLC Labsによる委託調査報告書“Machine Learning + Libraries”を公開 2020-07-31
https://current.ndl.go.jp/car/41631
E2272 – データサイエンス,機械学習,AIの責任ある運用のために
カレントアウェアネス-E No.393 2020.06.25
https://current.ndl.go.jp/e2272