2022年11月15日、国際図書館連盟(IFLA)が、図書館におけるコンピューターやインターネットへのパブリックアクセスのインパクトに関する報告書を公開しました。
報告書は、途上国において図書館を通じたデジタル情報へのアクセスを推進しているEIFLと共同で作成されたもので、インターネットガバナンスフォーラム(IGF)のDynamic Coalition on Public Access in Libraries(DC-PAL)の枠組みの中で準備され、近年のエビデンス、グッドプラクティス、パブリックアクセスのインパクトを評価するための方法論の概要が示されています。
報告書は2章からなり、第1章では、図書館において、誰がどのようにパブリックアクセスを利用するのか、図書館のICTインフラがどのような付加価値サービスを可能にするのか、利用者や社会にとってのパブリックアクセスのメリットは何か、等について様々な地域の調査結果を取り上げて紹介しています。第2章では、図書館におけるコンピューターやインターネットへのパブリックアクセスのインパクトを評価するにあたっての定量的・定性的方法論が概説されています。
IFLA, EIFL release report on the impacts of public access(IFLA, 2022/11/15)
https://www.ifla.org/news/ifla-eifl-release-report-on-the-impacts-of-public-access/
Impacts of Public Access to Computers and the Internet in Libraries
https://repository.ifla.org/handle/123456789/2289
関連:
Internet Governance Forum
https://www.intgovforum.org/en
DC-PAL: Introduction
https://www.intgovforum.org/en/content/dc-pal-introduction
参考:
国際図書館連盟(IFLA)、デジタルデバイド解消に関する文書に署名 2020-10-20
https://current.ndl.go.jp/car/42303
国際図書館連盟(IFLA)情報への自由なアクセスと表現の自由に関する委員会(FAIFE)、図書館でのインターネットアクセスに関するガイドライン“IFLA Guidelines on Public Internet Access in Libraries”を公表 2019-08-29
https://current.ndl.go.jp/car/38909
国際図書館連盟(IFLA)、『インターネット宣言2014』を公開 2014-11-26
https://current.ndl.go.jp/car/27507
イスタンブールでインターネットガバナンスフォーラム2014が開催中 2014-09-04
https://current.ndl.go.jp/car/26946
E1569 – ICTへのパブリックアクセス:IFLAブリーフィングペーパー
カレントアウェアネス-E No.260 2014.06.05
https://current.ndl.go.jp/e1569
清水悦子. 「デジタル断絶」の実態―公共図書館におけるインターネットアクセスの背景と意義―. カレントアウェアネス. 2000, (249), CA1321, p. 2-3.
https://current.ndl.go.jp/ca1321