学術出版とパブリックアクセスのあり方はこれから?(米国)

2009年秋、連邦議会科学技術委員会と大統領府科学技術政策局 (OSTP)は共同で、
学術出版の現状を調査し、学術雑誌論文のパブリックアクセス拡大に向けた提言を検討するラウンドテーブル(Scholarly Publishing Roundtable)を召集しました。ラウンドテーブルには、商業出版社、大学出版、大学図書館などの関係者が参加し、議論を重ねてきました。このほどその最終報告書が完成し、発表されています。学術出版の利益を守りながら、パブリックアクセスを発展させるための方向性が「政府機関はパブリックアクセスポリシーを検討する際、全てのステークホルダーと協議すべきである」「政府機関は刊行とパブリックアクセスの間に特定のエンバーゴ期間を定めるべきである」といった提言としてまとめられています。

Scholarly Publishing Roundtable Report and Recommendations(報告書本文)
http://www.aau.edu/WorkArea/DownloadAsset.aspx?id=10044

プレスリリース
http://www.aau.edu/WorkArea/DownloadAsset.aspx?id=10052

ラウンドテーブルに関する情報が集められた米国大学協会のウェブページ
http://www.aau.edu/policy/scholarly_publishing_roundtable.aspx?id=6894