カレントアウェアネス
No.142 1991.06.20
CA744
東独司書連盟の解散と図書館連盟の統合
壁解放半年後の昨年5月,東独司書連盟(Verband der Bibliothecare)が誕生した。東独に住む司書なら誰でも入会できる,職業上の利益のための団体である。半年後の11月,旧西独で活動してきた4司書協会の代表との話しあいが行われ,以下の点で合意した。
今後は4団体で職業上の利益を代表し,東独司書連盟の加入者はそれぞれにあう団体(職種・館種別に構成されている)に加入するべきこと。旧東独の司書の利益は,補欠選挙による役員追加,支部の形成,独自の問題についての作業グループ形成などによって保証すること。職種・館種を超えた職員連盟という旧東独の構想は今後とも発展させてゆくこと。
一方,旧東独の図書館連盟(Deutscher Bibliotheksverband / Ost e.V.)も,同月,西側の図書館連盟と統合するための修正案を可決している。
金子 縁(かねこゆかり)
Ref: Aus den Verbanden. Bibliotheksdienst 24 (12) 1616-1618, 1621-1622, 1990