CA624 – IFLA協会会員の会費値上げ / 山田敏之

カレントアウェアネス
No.122 1989.10.20


CA624

IFLA協会会員の会費値上げ

今年8月のIFLAパリ総会は,1990年からの協会会員会費の値上げを決定した。

IFLAの歳入は,会費,ユネスコとオランダ政府からの補助金,出版物等の売り上げにより,歳出は,総会等の会議費,地域活動,分科会などの専門活動経費,無料配布出版経費,IFLA本部の人件費ほかの運営費等により構成されている。

1990年には近年の発展途上国におけるIFLAの専門活動――特にコア・プログラムであるAPL(第三世界における図書館振興)――の活発化や出版物の拡充のためのスタッフの雇用,専門調整員の契約などの経費を負担するための歳入の増額が必要とされる。そのための財源として,機関会員会の会費が88年,89年と連続で値上げされていることもあり,今回は協会会員の会費の値上げを決定した。

これにより,わが国の協会会員費は32,589dg[2,053千円]から35,000dg[2,205千円](最高限度額)となり,同時にこれに伴う票数の見直しで,1991年の総会からわが国の票数は28票(全体1134票)から35票(全体1232票)へと増加することになった。

なお,わが国の協会会員会費は,国立国会図書館と日本図書館協会が折半で負担している。

山田敏之

Ref. Recommendations for the Revision of Membership Dues as from January 1990.
Proposal to Adjust the Voting Rights of Association Members. (IFLA第55回総会資料)