カレントアウェアネス
No.209 1997.01.20
CA1106
インターネット情報資源の引用法
Internetworking誌にインターネット情報資源の引用法が載っていたので紹介する。同誌でArnzenが指摘しているのは,インターネット情報資源の証拠としての不確かさ,曖昧さである。その対策として挙げられているのは,まず,出力するなりダウンロードするなりして原資料を必ず手元に持つことと,引用に際しては,原資料の作成日付とアクセスした日付の両者を記載することである。
Arnzenが挙げている表記例を以下に示す。フロッピーディスクやCD-ROMのデータも対象とするISO/DIS690-2に比べると記述は簡略化されているという印象である。なお,Arnzenの記事は他にもメールなどの記載例を挙げ,また,関連文献を紹介していて有用である。
Webページの記載法:(判明していれば)著者名.“タイトル.”(明示されていれば)Webページのメインタイトル.最新更新(修正)日付.URL(アクセスした日付).
例:“新目録所在情報システム”学術情報センター.最終更新1996.10.10. http://www.cat.op.nacsis.ac.jp/INFO/newcat/index.html(1996.11.8)
Ref: Arnzen, M.A.ネットワーク時代の文献引用法 Internetworking 46-51, 1996
ISO DIS690-2 Information and documentation−Bibliographic references−Electronic documents or parts thereof. (Revised 1996-05-21)