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カレントアウェアネス
No.310 2011年12月20日
CA1760
デジタル化資料の共同リポジトリHathiTrust―図書館による協同の取り組み
はじめに
米国の大学図書館等が共同で運営しているデジタル化資料のリポジトリHathiTrust(1)は、ミッションとして「人類の知識の記録の収集・組織化・保存・伝達・共有により、公益に貢献すること」(2)を掲げ、2008年に運営が開始された。その活動は、単なる保存だけでなく、他システムとの連携、印刷資料の管理支援、著作権調査等、多岐にわたっている。本稿では、その概要や最近の動向を紹介する。
1. HathiTrustの概要
HathiTrustは、ミシガン大学とインディアナ大学を含む米国中西部の大学コンソーシアムの13大学、カリフォルニア大学、バージニア大学により2008年10月から運用が開始された。その後、参加機関数は着実に増加し、2011年10月現在で58機関となっている(3)。ハーバード大学やイェール大学等の米国の主要な大学の図書館に加え、ニューヨーク公共図書館、米国議会図書館(LC)、スペインのマドリード・コンプルテンセ大学も参加している。
後述のように、コンテンツの大半はGoogleブックスプロジェクトでデジタル化されたHathiTrust参加館の蔵書であるが、カリフォルニア電子図書館のクリステンソン(Heather Christenson)氏は、Googleのプロジェクトとの違いとして、長期保存への取り組みを正式に表明していることや、図書館が保持してきた価値(保存、品質、プライバシー、アクセス等)を奉じていることを挙げている(4)。また、電子資料の保存プロジェクトであるPorticoやCLOCKSSとの違いとして、対象が出版社のデータによる電子資料ではなくデジタル化した資料であること、雑誌の廃刊等のトリガーイベント発生時のみ利用可能となるダークアーカイブではなく(著作権法の範囲内で)資料を公開しているライトアーカイブであること、出版社と提携しているのではなく図書館のみによる取り組みであることを挙げている。同氏は、HathiTrustは「図書館による図書館のための電子図書館」(5)であるとしている。
ガバナンスは、意思決定機関である執行委員会(Executive Committee)と方針・計画等を検討する戦略的諮問委員会(Strategic Advisory Board)から成っており、その下に、課題に応じた委員会やワーキンググループ等が設立されている。運営費(6)は参加館の拠出によっており、各館の拠出額の算出方法は主として預けている資料の量に基づいているが、2013年からは、その図書館が所蔵する印刷資料とHathiTrust内の資料との重複等を勘案した新しい算出方法が導入される予定である(7)。
2. コンテンツの保存と利用
2.1. コンテンツの概要
2011年10月現在の登録資料数は約970万点で、図書資料が約520万タイトル、雑誌資料が約26万タイトルとなっている(8)。登録機関別のコンテンツ数は表のようになっており、Googleブックスプロジェクトの提携機関によるコンテンツが大半となっている。Googleによるデジタル化ファイルをHathiTrustで使用できるのは、各機関とGoogleの契約内容に、作成したファイルのコピーをその機関に渡すことや、図書館による共同リポジトリへの登録を可能にすることが含まれているためである(9) (10)。その他に、Internet Archiveによりデジタル化された資料や、参加館が独自にデジタル化した資料も受け入れられている。
表 機関別の登録コンテンツ数(2011年10月1日現在)
機関名 | コンテンツ数 |
ミシガン大学※ | 4,446,510 |
カリフォルニア大学※ | 3,144,989 |
ウィスコンシン大学※ | 505,242 |
コーネル大学 | 368,256 |
ニューヨーク公共図書館※ | 259,165 |
プリンストン大学※ | 248,916 |
インディアナ大学※ | 186,195 |
マドリード・コンプルテンセ大学※ | 108,344 |
ミネソタ大学※ | 88,595 |
米国議会図書館 | 73,642 |
その他13大学 | 272,436 |
計 | 9,702,290 |
※はGoogleブックスプロジェクトとの提携機関
出典:Update on October 2011 Activities(11)の表を基に作成。
コンテンツの言語別の構成では、英語が48%と約半数を占めるが、ドイツ語9%、フランス語7%、スペイン語5%、中国語4%、ロシア語4%、日本語3%等、英語以外の資料も多く含まれている(12)。年代別では、1960年代から1990年代のものが約50%を占め、2000年代のものも約10%含まれている(13)。
2.2. 受入、保存、利用
コンテンツの受入・保存・利用等のプロセス(14)は、OAIS参照モデル(CA1489参照)に準拠しており、2011年3月には、研究図書館センター(CRL)から、信頼できるリポジトリとしての認証(TRAC)を受けている(15)。コンテンツはミシガン大学のサーバで受け入れられた後にインディアナ大学のサーバにコピーされ、さらに磁気テープでのバックアップも行われている。
データの投入は、書誌データとコンテンツに分けて実施される。各コンテンツは、画像、OCRのデータ、メタデータを基本のパッケージとして保存される。主な画像フォーマットとしてJPEG、JPEG2000、TIFFが使用され、メタデータはMETSやPREMISデータ辞書(CA1690参照)に準拠したものとなっている(16)。そのパッケージとは別に、書誌データと権利情報のデータがそれぞれデータベースで管理される。権利情報については、出版年等による自動判定を基本として、資料ごとの利用の可否や条件等が設定される(17)。
Googleブックスについてはメタデータの不備が指摘されたが(18)、HathiTrustは図書館が作成したメタデータを基にしている。また、画像についても、品質の確認作業や、博物館・図書館サービス機構(IMLS)の資金による品質向上のためのプロジェクトが実施されている(19) (20)。
利用者からのアクセスがあった際には、PageTurnerというアプリケーションにより、画像データとOCRのテキストデータが引き出され、画像は提供用フォーマット(PNGまたはPDF)に変換して表示される。同時に、書誌データや権利情報のデータも抽出され、それに基づき書誌情報の表示や利用の可否の判断が行われる。
受け入れたOCRのテキストデータを用いて全文検索用のインデックスが作成され、著作権保護期間内の資料も含めて、全文検索が可能となっている。全文が公開されている資料の場合は、検索結果として該当ページ番号と検索語を含む数行(スニペット)が表示されるが、著作権保護期間内で非公開の資料の場合は、該当するページ番号のみが表示される。
その他の機能として、利用者がHathiTrust内の資料を選択して独自のコレクションを作成できるCollection Builderという機能がある。また、参加館に所属する視覚障害者等は、著作権保護期間内の資料も利用可能となる予定であるが、そうした、対象者の確認が必要なサービスの提供に際しては、Shibboleth認証システム(CA1736参照)が使用されている(21)。
2.3. 外部連携・データの活用
HathiTrustは保存だけでなくアクセスも重視していることから、コンテンツの発見可能性を高めるための取り組みに力を入れている(22)。メタデータは、書誌API、データAPI、OAI-PMH、タブ区切りファイルの形式で提供されており(23)、他機関のシステム等でHathiTrustのコンテンツが検索・利用されている(24)。2011年1月には、OCLCのWorldCat Localを用いた検索システムのプロトタイプが公開され、HathiTrust内の資料についてWorldCatの詳細な書誌情報を利用することができるようになった(25)。また、Serials Solutions社、OCLC、EBSCO社のそれぞれのディスカバリシステムからもHathiTrust内の資料の全文検索が可能になる予定である(26)。
また、2011年4月には、インディアナ大学とイリノイ大学により「HathiTrustリサーチセンター」が設立された(27)。リサーチセンターでは、両大学のコンピュータ設備等を用いて、HathiTrustのコンテンツを対象にテキストマイニング等の「非消費的研究」(28)が行われる。パブリックドメインの資料を対象にした、研究者による利用が想定されている。
3. 印刷資料の共同管理の支援
HathiTrustの目標の一つに、資料の共同管理を支援することで印刷資料の管理にかかるコストを削減することがある(29)。つまり、デジタル化資料を活用することで、利用頻度の低い印刷資料を共同保存に移すことができるのではないかということである。
2011年1月に刊行されたOCLCのレポートは、HathiTrust、既存の印刷資料リポジトリ、大学図書館の所蔵状況を比較・分析することで、その可能性を探ったものである(30)(E1137参照)。レポートでは、北米研究図書館協会(ARL)加盟各館とHathiTrustでの図書資料の重複状況を比較し、館ごとの重複率の中央値は2009年6月時点の20%から2010年6月時点では30%に上昇しており、今後さらに上昇する見込みとしている(31)。しかし、現状でのHathiTrustによる印刷資料の代替については、多くの館で所蔵している古いレファレンスブックや政府資料等はデジタル化資料で代替できるとしながらも、HathiTrustで全文が閲覧できるパブリックドメインの資料は古い年代のものが大半であり、それらのみでは大学図書館のコレクションを反映したものとはならないとしている。レポートでは、既存の印刷資料リポジトリの現状等から、図書資料の大規模な共同管理がすぐ実現するわけではないが、それが実現した場合は書庫スペースや費用に関して大きなメリットがあるとし、その実現に向けたHathiTrustの貢献を指摘している。
HathiTrustでは、参加館での印刷資料の所蔵状況のデータベースを構築する作業が行われている(32)。その背景として、(1)新たな拠出額計算において各館の所蔵する印刷資料とHathiTrust内の資料との重複が勘案されること、(2)今後実施が予定されている孤児著作物プロジェクト(後述)や視覚障害者等によるデジタル化資料の利用がその館での印刷資料の所蔵を前提としていることとともに、(3)参加館全体での蔵書構築や資料管理を促進することが示されている。さらに、HathiTrust自身が分散型の印刷資料の共同リポジトリを運営するという案が、2011年10月のHathiTrustの総会(後述)で承認された(33)。HathiTrustの参加館(またはその提携機関)による複数の保管施設が協定を結び、HathiTrust内のデジタル資料と対応する印刷資料を保存しようとするもので、今後、方針や運営計画等が検討される。
4. 著作権に関する問題
4.1. コンテンツの著作権の状態
ミシガン大学は、IMLSの資金援助により、2008年12月から、HathiTrust内の資料の著作権の状態を調査する著作権レビュー管理システム(Copyright Review Management System:CRMS)という取り組みを開始し、1923-1963年刊行の資料について調査を行っている(34)。2011年11月1日時点で約17万点が調査され、そのうち約8万7千点がパブリックドメインであると判明し、それらの資料の全文もHathiTrustで公開されている(35)。全体では、パブリックドメインのものは約27%(約260万点)とされている(36)。
著作権に関しては、著作権保護期間内でありながら著作権者が特定できず利用等の許諾を取ることができない「孤児著作物」(orphan works)の扱いが問題となっている。HathiTrustのエグゼクティブディレクターであるミシガン大学図書館のウィルキン(John Wilkin)氏は、上記のCRMSの結果を踏まえ、HathiTrustの資料全体での孤児著作物の割合の推計を行っている(37)。この推計は、おおまかな仮定に基づく部分がある点等に注意が必要であるが、推計結果として、パブリックドメインのものが28%、著作権保護期間内で著作権者を特定できるものが22%、そして残りの50%が孤児著作物(資料数では250万点、そのうち80万点が米国のもの)という数字を示している。また、出版年代が新しいほど孤児著作物の割合は少なくなるが、出版点数が増加しているため孤児著作物の数は多くなるという点も指摘している。
4.2. 孤児著作物プロジェクト
孤児著作物プロジェクトは、ミシガン大学が2011年5月に開始した取り組みで、その後、カリフォルニア大学やコーネル大学等も参加を表明している(38) (39)。CRMSにより著作権保護期間内とされた資料を対象に著作権者の調査を行い、著作権者が特定できなかったものを「孤児著作物候補」としてリストを公開し、リスト公開後一定期間内に著作権者が判明しなかった場合は孤児著作物とみなしてHathiTrust内のデジタル化資料の利用を開始するというプロジェクトである。利用は該当資料の印刷資料を所蔵している(または所蔵していた)大学の関係者に限られ、同時にアクセスできるのはその大学での印刷資料の所蔵数と同じ人数となる(40)。ミシガン大学のクーラント(Paul Courant)図書館長は、この取り組みは米国著作権法のフェアユース規定に該当するもので、対象となる作品の多くは学術資料であり、利用を開始したとしても経済的な損失を与えないだけでなく、むしろ利用をしないことが学術的に損失であると主張している(41)。2011年10月以降に第一弾として百数十点の資料の利用が開始される見込みであったが、2011年9月に米国の著作者団体から著作権調査の不備を指摘されたことを受けて利用開始は延期され、調査プロセスの再検討等が行われている(42)。
4.3. 著作者団体等による訴訟
2011年9月12日、米国の著作者団体Authors Guild、オーストラリアとカナダの著作者団体、及び8名の作家が、HathiTrust及びミシガン大学等5大学に対して著作権侵害で訴訟を起こした(43) (44)。原告は、HathiTrustがGoogleとの提携で著作権保護期間内の資料を著作権者の許諾を得ずにデジタル化していること等を問題視し、著作権法で認められる場合以外の許諾のない複製・配布・表示の中止、孤児著作物プロジェクトの中止、著作権保護期間内の作品のデジタルファイルの没収等を求めている(E1217参照)。この訴訟が、孤児著作物の扱いに関して、米国でこれまでにも動きがありながら実現していない法制化も含め、どのような影響を与えるかも注目されている(45)。
5. 開始から3年間の総括と今後
HathiTrustの運用開始からちょうど3年となる2011年10月に、初めての総会(Constitutional Convention)が開催された。
総会に先立ち作成された3年間の活動レビューでは、参加館からの意見として、「Google独占」に代わる選択肢であることや研究図書館コミュニティによる取り組みであることを評価する意見とともに、今後の方針等について情報提供の必要性や、特定の機関や人への依存が大きいことによる持続可能性への懸念等が示されていた(46)。総会での議案討論においては、協同体制を維持しながらも、ガバナンスやプロジェクト管理等の強化に向けた変更が決定された(47)。
総会でのプレゼンテーションにおいて、ウィルキン氏は、これまでの主な成果として、TRACの認証、全文検索の実現、リサーチセンターの設立の3点を挙げるとともに、今後の取り組みとして、ボーンデジタル資料の収録、HathiTrustのシステムからのオープンアクセスの出版物の刊行、著作権保護期間内の資料の法律の範囲内での利用拡大等を挙げた(48)。
ウィルキン氏は、図書館がそれぞれの能力を発揮しながら共通の課題に取り組んでいるHathiTrustは協同の素晴らしい例だとして、プレゼンテーションを締めくくった。協同の価値を重視しながら進化するHathiTrustの動向が引き続き注目される。
関西館図書館協力課:田中 敏(たなか さとし)
(1) “Hathi”はヒンディー語で象を意味し、記憶、知恵、力、信頼等を象徴するものとして、HathiTrustのシンボルマークにも象が使われている。発音は“hah-tee”と表記されている。
“Help – General”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/help_general, (accessed 2011-10-12).
(2) “Mission and Goals”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/mission_goals, (accessed 2011-10-12).
(3) カリフォルニア大学等はキャンパスごとに1機関としてカウントしている。
“Partnership Community”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/community, (accessed 2011-10-12).
(4) Christenson, Heather. HathiTrust: A Research Library at Web Scale. Library Resources & Technical Services. 2011, 55(2), p. 95-97.
http://www.hathitrust.org/documents/christenson-lrts-201104.pdf, (accessed 2011-10-12).
HathiTrustのウェブサイトでは、Googleの取り組みを補完するものとしている。
Help – Partnership. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/help_partnership, (accessed 2011-10-12).
(5) Booth, Char. “Unlocking HathiTrust: Inside the Librarians’ Digital Library”. Library Journal. 2011-06-09.
http://www.libraryjournal.com/lj/communityacademiclibraries/890917-419/unlocking_hathitrust_inside_the_librarians.html.csp, (accessed 2011-10-12).
(6) 2012年の予定運営費は約190万ドルとされている。
“Notes of the HathiTrust Constitutional Convention October 8-9,2011”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/documents/HathiTrust-ConCon-Notes.pdf, (accessed 2011-11-14).
(7) “Help – New Cost Model”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/help_new_cost_model, (accessed 2011-10-12).
(8) HathiTrust. http://www.hathitrust.org/, (accessed 2011-11-14).
(9) York, Jeremy. “This Library Never Forgets: Preservation, Cooperation, and the Making of HathiTrust Digital Library”. IS&T Archiving Conference 2009 Proceedings. Arlington, USA, 2009-05-07/08, Society for Imaging Sciences and Technology, 2009, p. 5-10.
http://www.hathitrust.org/documents/This-Library-Never-Forgets.pdf, (accessed 2011-10-12).
(10) Google Inc. “Cooperative Agreement”. University of Michigan.
http://www.lib.umich.edu/mdp/um-google-cooperative-agreement.pdf, (accessed 2011-10-12).
(11) “Update on October 2011 Activities”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/updates_october2011, (accessed 2011-11-14).
(12) “HathiTrust Languages”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/visualizations_languages, (accessed 2011-10-12).
(13) “HathiTrust Dates”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/visualizations_dates, (accessed 2011-10-12).
(14) この節の記述は、主に次の資料による。
York, Jeremy. “Building our future by preserving our past; the HathiTrust Digital Library”. IFLA Gotenburg 2010 Proceedings. Gothenburg, Sweden, 2010-08-10/15. IFLA, 2010, p. 1-11.
http://www.ifla.org/files/hq/papers/ifla76/157-york-en.pdf, (accessed 2011-10-12).
York, Jeremy. “From Ingest To Access: A Day In The Life Of A HathiTrust Digital Object”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/documents/HathiTrust-PASIG-200910.pdf, (accessed 2011-10-12).
(15) “HathiTrust Audit Report 2011”. Center for Research Libraries. 2011-03-30.
http://www.crl.edu/archiving-preservation/digital-archives/certification-and-assessment-digital-repositories/hathi, (accessed 2011-10-12).
(16) “Digital Object Specifications (METS and PREMIS)”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/digital_object_specifications, (accessed 2011-11-07).
(17) 著作権確認作業によりパブリックドメインであることが判明したものや権利者の許諾が得られたもの等は、利用条件等が再設定される。
(18) 例えば、次のもの等がある。
Nunberg, Geoffrey. “Google’s Book Search: A Disaster for Scholars”. Chronicle of Higher Education. 2009-08-31.
http://chronicle.com/article/Googles-Book-Search-A/48245/, (accessed 2011-10-12).
(19) “Quality”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/quality, (accessed 2011-10-12).
(20) ミシガン大学等が、サンプル資料1,000点について、それぞれ100ページずつのチェックを行うとともに、原資料の確認も行い、課題の把握等を行うプロジェクトを実施している。
“Validating Quality in Large-Scale Digitization”. University of Michigan.
http://hathitrust-quality.projects.si.umich.edu/index.htm, (accessed 2011-11-14).
(21) “Update on August 2011 Activities”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/updates_august2011, (accessed 2011-10-12).
(22) Wilkin, John. “HathiTrust and Discovery”. HathiTrust. 2011-06-24.
http://www.hathitrust.org/blogs/perspectives-from-hathitrust/hathitrust-and-discovery, (accessed 2011-10-12).
(23) “Data Availability and APIs”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/data, (accessed 2011-10-12).
(24) ミシガン大学やシカゴ大学等の大学図書館やオーストラリア国立図書館のシステム等で、HathiTrust内の資料の検索ができる。
“Searching, Reading, and Building Collections”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/access, (accessed 2011-10-12).
(25) Rapp, David. “HathiTrust and OCLC Unveil Prototype WorldCat Local Search Interface”. Library Journal. 2011-01-26.
http://www.libraryjournal.com/lj/communityacademiclibraries/888974-419/hathitrust_and_oclc_unveil_prototype.html.csp, (accessed 2011-10-12).
(26) Rapp, David. “HathiTrust’s Growth Strategy: Full-Text Search Coming to WorldCat and EBSCO Discovery Service”. Library Journal. 2011-09-08.
http://www.libraryjournal.com/lj/home/891965-264/hathitrusts_growth_strategy_full-text_search.html.csp, (accessed 2011-10-12).
(27) “HathiTrust Research Center”. HathiTrust Research Center.
http://www.hathitrust-research.org/, (accessed 2011-10-12).
(28) 機械的に処理するだけで人間が文章を読むのではないため、「非消費的」(non-consumptive)と呼ばれる。
Rapp, David. “Text-Mining Ahead: HathiTrust Research Center to Open Corpus to Researchers”. Library Journal. 2011-04-28.
http://www.libraryjournal.com/lj/communityacademiclibraries/890376-419/text-mining_ahead_hathitrust_research_.html.csp, (accessed 2011-10-12).
(29) “Mission and Goals”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/mission_goals, (accessed 2011-10-12).
(30) Malpas, Constance. “Cloud-sourcing Research Collections: Managing Print in the Mass-digitized Library Environment”. OCLC Research. 2011.
http://www.oclc.org/research/publications/library/2011/2011-01.pdf, (accessed 2011-10-12).
(31) HathiTrustによる2011年10月の資料では、2011年6月時点で45%と推測されている。
Wilkin, John, “HathiTrust’s Past, Present and Future”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/documents/HathiTrust-ConCon-Wilkin-remarks-201110.pdf, (accessed 2011-11-10).
(32) “Update on July 2011 Activities”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/updates_july2011, (accessed 2011-10-12).
(33) “Constitutional Convention Ballot Proposals”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/constitutional_convention2011_ballot_proposals#proposal1, (accessed 2011-10-12).
(34) 米国では1923年より前に刊行されたものはパブリックドメインとなっている。1923-1963年に刊行されたものは、著作権の更新がなされていない場合等はパブリックドメインとなるものがある。
Wilkin, John. “Bibliographic Indeterminacy and the Scale of Problems and Opportunities of “Rights” in Digital Collection Building”. Ruminations. 2011-02.
http://www.clir.org/pubs/ruminations/01wilkin/wilkin.html, (accessed 2011-10-12).
(35) “Copyright Review Management System”. University of Michigan.
http://www.lib.umich.edu/imls-national-leadership-grant-crms, (accessed 2011-11-14).
(36) HathiTrust. http://www.hathitrust.org/, (accessed 2011-11-14).
(37) Wilkin, John. “Bibliographic Indeterminacy and the Scale of Problems and Opportunities of “Rights” in Digital Collection Building”. Ruminations. 2011-02.
http://www.clir.org/pubs/ruminations/01wilkin/wilkin.html, (accessed 2011-10-12).
(38) Rapp, David. “HathiTrust Orphan Works Project Grows as University of California, Others Join Up”. Library Journal. 2011-09-01.
http://www.libraryjournal.com/lj/community/academiclibraries/891836-419/hathitrust_orphan_works_project_grows.html.csp, (accessed 2011-10-12).
(39) 2011年5月という時期については、孤児著作物のデジタル資料の利用が可能となる内容を含んでいたGoogleブックス訴訟の修正和解案が2011年3月に裁判所により却下されたこととの関連性に言及している報道もある。
Parry, Marc. “U. of Michigan Copyright Sleuths Start New Project to Investigate Orphan Works”. Chronicle of Higher Education. 2011-05-16.
http://chronicle.com/blogs/wiredcampus/u-of-michigan-copyright-sleuths-start-new-project-to-investigate-orphan-works, (accessed 2011-10-12).
(40) “Information about the Authors Guild Lawsuit”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/authors_guild_lawsuit_information, (accessed 2011-10-12).
(41) “U-M Library to share HathiTrust orphan works”. University of Michigan. 2011-06-23.
http://www.ur.umich.edu/update/archives/110623/orphanworks, (accessed 2011-10-12).
(42) “U-M Library statement on the Orphan Works Project”. Mlibrary. 2011-09-16.
http://www.lib.umich.edu/news/u-m-library-statement-orphan-works-project, (accessed 2011-10-12).
(43) Authors Guild. “Authors Guild, Australian Society of Authors, Quebec Writers Union Sue Five U.S. Universities”. 2011-09-12.
http://www.authorsguild.org/advocacy/articles/authors-3.html, (accessed 2011-10-12).
(44) 2011年10月6日には、英国、ノルウェー、スウェーデンの著作者団体、カナダの別の著作者団体等も原告に加わった。
Authors Guild. “Authors Groups From U.K., Canada, Norway and Sweden Join Authors Guild, Australian Society of Authors, and Quebec Writers Union in Suit Against HathiTrust”. 2011-10-06.
http://blog.authorsguild.org/2011/10/06/authors-groups-from-u-k-canada-norway-and-sweden-join-authors-guild-australian-society-of-authors-and-quebec-writers-union-in-suit-against-hathitrust/, (accessed 2011-10-12).
(45) 訴訟により議会が孤児著作物の問題に取り組むのがさらに遅れることになるとの見解がある一方、訴訟の狙いが法制化を促すことにあるとの見解もある。また、欧州のARROWプロジェクトのように、図書館、出版社、権利団体等が共同で解決に取り組むのが望ましいとする見解もある。
Grimmelmann, James. “The Orphan Wars”. Laboratorium. 2011-09-12.
http://laboratorium.net/archive/2011/09/12/the_orphan_wars, (accessed 2011-10-12).
Smith, Kevin. “Is it all about the Orphans?”. Scholarly Communications @ Duke. 2011-09-15.
http://blogs.library.duke.edu/scholcomm/2011/09/15/is-it-all-about-the-orphans/, (accessed 2011-10-12).
Brantley, Peter. “The Orphan Path Not Taken”. PWxyz. 2011-09-20.
http://blogs.publishersweekly.com/blogs/PWxyz/?p=6920, (accessed 2011-10-12).
(46) Ithaka S+R. Briefing Paper on Progress and Opportunities for HathiTrust. 2011-07-15.
http://www.hathitrust.org/documents/hathitrust-review-2011.pdf, (accessed 2011-10-12).
(47) “Notes of the HathiTrust Constitutional Convention October 8-9, 2011”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/documents/HathiTrust-ConCon-Notes.pdf, (accessed 2011-11-14).
(48) Wilkin, John. “HathiTrust’s Past, Present and Future”. HathiTrust.
http://www.hathitrust.org/documents/HathiTrust-ConCon-Wilkin-remarks-201110.pdf, (accessed 2011-11-10).
田中敏. デジタル化資料の共同リポジトリHathiTrust―図書館による協同の取り組み. カレントアウェアネス. 2011, (310), CA1760, p. 14-19.
http://current.ndl.go.jp/ca1760