PEERプロジェクト、学術雑誌とリポジトリに対する著者と利用者の行動調査を国際公募

欧州委員会(EC)の助成のもとで行われている、出版社、リポジトリ、研究コミュニティの協同を図るプロジェクト“PEER”(Publishing and the Ecology of European Research)が、学術雑誌とリポジトリに対する著者と利用者の行動調査を国際公募しています。募集要項には、

・著者の戦略は、雑誌の出版か、リポジトリへの登録か?
・利用者(読者)の戦略は、雑誌へのアクセスか、リポジトリか?
・著者はどのように、可視性と影響を最大化しようと考えているのか?
・利用者はどのように、文献を網羅し、ギャップを埋め、生産性を高めようと考えているのか?
・雑誌とリポジトリに対する、著者と利用者の認識・実践は?

といった質問が挙げられており、具体的な調査目的として、

・いわゆる「オープンアクセスのグリーンの道」の文脈における著者と利用者の行動パターンのトレンド追跡と分析
・雑誌の出版という文脈において、リポジトリが著者に果たしている役割の理解
・著者と利用者の認識と実践に関する、エンバーゴ(公開猶予)期間の効果の理解
・雑誌へのアクセスという文脈において、リポジトリが利用者に果たしている役割の理解

が挙げられています。〆切は2009年2月17日となっています。

INVITATION TO TENDER
22 December 2008
Behavioural Research: Authors and Users vis-à-vis Journals and Repositories
http://www.stm-assoc.org/storage/2008-12-22_PEER_Behavioural_Tender.pdf

参考:
出版業界とともに機関リポジトリを評価するプロジェクトPEERがヨーロッパで始まる
http://current.ndl.go.jp/node/9148