韓国国立中央図書館(NLK)、VR読書体験コンテンツを公開

2021年1月27日、韓国国立中央図書館(NLK)が、仮想現実(VR)読書体験コンテンツ「VR図書館:読書、それ以上」の配布を開始しました。新しい時代の知識・情報の収集、生産、保存、サービス拡張の中心となろうとするNLKと、LGディスプレイの社内ベンチャーによるMUSEIONプロジェクトの一環として作成されたものです。

デジタルマルチメディア配信プラットフォームSteamや、新技術によるサービス・業務を開発するNLKの組織「図書館未来工房」のページから自由にダウンロードして利用することが可能で、ファイルをインストールした後、VR機器を装着することで体験することができます。

3か所用意された仮想の読書空間(NLK芝生広場、景福宮集玉斎、海中)のなかで、著作権保護期間満了もしくは利用許諾を受けた文学作品36篇(EBS FM韓国短編文学30編、英語の短編小説5編、玄鎮健『貧妻』の英訳版)を読んだり、オーディオブックとして聞くことができるようになっています。

NLKでは、今後も、VR技術以外にも、様々な外部の専門家や開発会社、関連機関と協力し、新しい技術を活用した図書館サービスの開発・拡充を試みるとしています。

국립중앙도서관, 가상현실(VR) 독서 체험 프로그램 무료 배포(国立中央図書館、仮想現実(VR)読書体験プログラム無料配布)(NLK,2021/1/26)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50603000000.do?schM=view&id=37987&schBcid=normal0302

도서관미래공방(図書館未来工房)(NLK)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50107090000.do

参考:
景福宮内の国王(皇帝)の書斎を朝鮮王朝の歴史が体感できる「小さな図書館」に改修(韓国)
Posted 2016年4月27日
https://current.ndl.go.jp/node/31464

韓国国立中央図書館(NLK)、韓国短編文学のオーディオブックを制作し、韓国教育放送公社(EBS)のラジオ番組で放送
Posted 2020年8月20日
https://current.ndl.go.jp/node/41791

E2320 – コロナ禍の博物館等を支援する3D&VRボランティア撮影
カレントアウェアネス-E No.402 2020.11.12
https://current.ndl.go.jp/e2320