北米研究図書館協会(ARL)、社会科学分野における若手研究者の研究活動の実態と図書館・学協会向けの提言を示した調査レポートを公開

2020年10月26日、北米研究図書館協会(ARL)は、学術情報流通分野の研究者であるMarcel LaFlamme氏が執筆した調査レポート“Affiliation in Transition: Rethinking Society Membership with Early-Career Researchers in the Social Sciences”の公開を発表しました。

このレポートは米国・カナダの社会科学分野の若手研究者に対するインタビュー調査に基づいて、ソーシャルメディア等のコミュニケーション技術を活用した新しい形の研究コミュニティの形成を明らかにし、図書館や学協会向けに研究環境の変化に適応し研究の一層オープンアクセス化を進めるための提言を示したものです。

レポートでは、既存の学会への所属は研究へ参画するための一形態にすぎず、永続的ではなくより緩やかに制度化されたコミュニティ形成を求めていることなど、社会科学分野における若手研究者の研究活動の実態について、インタビュー調査から得られた知見を紹介しています。また、インタビュー調査の結果を踏まえて、研究支援の在り方等に関する図書館向けの提言や、新たに形成されている若手研究者らのコミュニティとの調整等に関する学協会向けの提言が示されています。

レポートの全文はARLのウェブサイトからダウンロードすることができます。

ARL Publishes “Affiliation in Transition: Rethinking Society Membership with Early-Career Researchers in the Social Sciences”(ARL,2020/10/26)
https://www.arl.org/news/arl-publishes-affiliation-in-transition-rethinking-society-membership-with-early-career-researchers-in-the-social-sciences/

Affiliation in Transition: Rethinking Society Membership with Early-Career Researchers in the Social Sciences(ARL)
https://www.arl.org/resources/affiliation-in-transition-rethinking-society-membership-with-early-career-researchers-in-the-social-sciences/
https://www.arl.org/wp-content/uploads/2020/10/2020.10.26-scholarly-affiliation-in-transition.pdf
※2つ目のリンクがレポートの全文です。[PDF:27ページ]

参考:
CA1790 - 若手研究者問題と大学図書館界―問題提起のために― / 菊池信彦
カレントアウェアネス No.315 2013年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1790

E1373 - 若手研究者を育成・支援する研究評価システムへの転換
カレントアウェアネス-E No.228 2012.12.13
https://current.ndl.go.jp/e1373

【イベント】科学技術に関する調査プロジェクト2019シンポジウム―「「科学技術立国」を支えるこれからの研究者育成」―(9/10・東京)
Posted 2019年8月9日
https://current.ndl.go.jp/node/38774