Springer Nature社、論文シェア機能の対象範囲を同社の所有する全雑誌に拡大

2016年3月22日、Springer Nature社は同社の所有する全雑誌について、論文の著者等であれば雑誌を購読していない相手とも論文をシェアできる機能を導入することを発表しました。

この論文シェア機能はこれまでNature Publishing Grpup(NPG)ブランドに属する49の雑誌の掲載論文を対象に導入されていたものです。2014年12月から試験的に導入され、2015年12月にその試験の結果が良好であったことから、継続していくことが発表されていました。

論文シェア機能の導入により、Springer Nature社の所有する全雑誌において、購読機関の著者等はその論文を誰でも閲覧できるリンクを生成し、共有することができるようになります。ただし、非購読者は論文を閲覧するのみで、印刷すること等はできません。

Springer Nature to extend content sharing to whole Springer Nature-owned journal portfolio(nature.com、2016/3/22付け)
http://www.nature.com/press_releases/content-sharing.html

参考:
Nature Publishing Group、論文シェア機能実験の結果を報告 実験は成功、今後も機能提供継続へ
Posted 2015年12月15日
http://current.ndl.go.jp/node/30232

共同研究支援のため、マクミラン・サイエンス・アンド・エデュケーション社が、nature.comに掲載された論文をシェアする機能を公開
Posted 2014年12月3日
http://current.ndl.go.jp/node/27563