Wiley社、論文シェア機能の試験運用を開始

2017年2月6日、ReadCubeは同社の拡張PDF機能を用い、Wiley社が新たに論文シェア機能の試験運用を開始したことを発表しました。

ReadCubeを用いた論文シェア機能はSpringer Nature社でも実装されているものです。Wileyの新たな試験運用では、論文の著者向け、Wiley Online Library購読者向け、メディア向けの3種類のシェア機能が実装されます。論文の著者はWileyの全雑誌に掲載された自分の論文について、購読者とメディアは180タイトルの雑誌について、拡張PDF版へのリンクを生成し、他者と共有することができるようになるとのことです。

Wiley launches content sharing pilot providing greater access to research(readcube、2017/2/6付け)
https://www.readcube.com/press/wiley-share

Wiley Launches Content Sharing Pilot Providing Greater Access to Research(Digital Sience、2017/2/6付け)
https://www.digital-science.com/blog/news/wiley-launches-content-sharing-pilot-providing-greater-access-research/

参考:
Wiley社、電子ジャーナルプラットフォームにReadCube Connectを導入 PDF閲覧時にReadCubeのアプリケーションが起動
Posted 2015年2月18日
http://current.ndl.go.jp/node/28007

Springer Nature社、論文シェア機能“SharedIt”の本格提供を開始
Posted 2016年10月21日
http://current.ndl.go.jp/node/32775

Springer Nature社、論文シェア機能の対象範囲を同社の所有する全雑誌に拡大
Posted 2016年3月29日
http://current.ndl.go.jp/node/31162

Nature Publishing Group、論文シェア機能実験の結果を報告 実験は成功、今後も機能提供継続へ
Posted 2015年12月15日
http://current.ndl.go.jp/node/30232

共同研究支援のため、マクミラン・サイエンス・アンド・エデュケーション社が、nature.comに掲載された論文をシェアする機能を公開
Posted 2014年12月3日
http://current.ndl.go.jp/node/27563

E1838 – 文献管理ツールをめぐる動向:出版社の取り組み<文献紹介> カレントアウェアネス-E No.310 2016.09.01
http://current.ndl.go.jp/e1838