カレントアウェアネス-E
>No.90 2006.09.06
E536
NIIの全国大学電子認証基盤(UPKI)事業
現在,国立情報学研究所(NII)が中心となって,大学が保有する教育研究用計算機,電子コンテンツ,ネットワークなどを,大学間で連携して安全・安心に有効活用するために,全国大学電子認証基盤(UPKI:University Public Key Infrastructure)の構築が進められている。このほど,主要国立大学や大学共同利用機関,NIIがメンバーとなり,その仕様や利用方法に関する情報を公開するための組織「UPKIイニシアティブ」が設立され,8月17日にウェブサイトが公開された。
UPKIが構築されると,大学間の相互認証が容易になり,他大学が有する研究資源や教育コンテンツの有効活用が図られるほか,電子署名や暗号化機能,無線LANや公衆Web端末からのネットワークローミング,各大学が保有するスーパーコンピュータを統合したグリッド・コンピューティングの構築が実現するという。現在,NIIが重点プロジェクトと位置づけている最先端学術情報基盤(CSI)の基盤のひとつとして,SINET3(次世代学術情報ネットワーク)や学術コンテンツサービスとともに開発が進められている。
ウェブサイトには,これまでのUPKIに関するシンポジウムや講演会の記録が掲載されているほか,会員登録を行なえばメールマガジンの配布を受けたり,テーマごとに開設されているフォーラムで意見の交換や情報の共有を行うことができる。
Ref:
https://upki-portal.nii.ac.jp/
https://upki-portal.nii.ac.jp/item/idata/odata/copy_of_upkisymposium2006/4-59275b6695939023643a306e305f3081306e516856fd5171540c96fb5b508a8d8a3c57fa76e4-upki-69cb7bc94e8b696d.pdf/
https://upki-portal.nii.ac.jp/item/idata/odatao/csisymposium20060609/csi30b730f366fd6839539f5148751f.pdf/