E535 – もっと探しやすく−NYPL,閲覧室の本を並べ替え

カレントアウェアネス-E

No.90 2006.09.06

 

 E535

もっと探しやすく−NYPL,閲覧室の本を並べ替え

 

 米国のニューヨーク公共図書館(NYPL)の人文・社会科学図書館はこのたび,閲覧室に配置されている約25,000点の参考図書を,利用者がより探しやすいように米国議会図書館(LC)分類法にのっとって配置しなおすことを発表した。今回の再配置は,1998年11月の同閲覧室改装以降では最も大きな変更であるという。  

 NYPLでは,同館が設立された1896年から1913年まで館長を務めたジョン・ショー・ビリングス(John Shaw Billings)によって考案された分類法にのっとって蔵書を分類している。しかし,この分類法はNYPLでしか用いられておらず,図書館員でなければどの棚にどの本があるかさっぱり分からないという欠点が指摘されていた。  

 8月半ばまでに,LC分類法で“A”を先頭とする分類記号への切り替えが完了し,全体の切り替えは2007年7月に完了する見込みである。また,今回の再分類を機に,すべての図書にバーコードを貼付し,蔵書管理にも役立てるとしている。  

 ちなみに人文・社会科学図書館では,閉架の蔵書は,書架のスペースを最大限活用できることから,大きさによって分類する1956年考案の方式にのっとって配置している。また,NYPLの中でも,科学・産業・ビジネス図書館など一部の分館では,既にLC分類法に基づく整理を行っているそうである。

Ref:
http://www.nytimes.com/2006/08/17/arts/design/17read.html?ei=5070
&en=fc927ed7ccfcd2de&ex=1157515200&adxnnl=1&adxnnlx=1157364818
-jF7o/Z+qs8pJuGxZ+YLlfA

http://www.ala.org/ala/alonline/currentnews/newsarchive/2006abc/aug
ust2006a/nyplbillings.htm