E482 – MLA,視覚障害者に対する図書館サービスの国際比較に着手

カレントアウェアネス-E

No.82 2006.05.10

 

 E482

MLA,視覚障害者に対する図書館サービスの国際比較に着手

 

 英国博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)は,英国図書館(BL),国際図書館連盟(IFLA)の視覚障害者図書館セクションと共同で,視覚障害者に対する図書館および情報提供サービスの国際比較に関する研究を行うため,2006年4月12日に調査を担当する受託者の募集をウェブサイトで公告した。  

 この公告によると今回の調査では,視覚障害者に対する図書館および情報提供サービスがもつ文化的・社会的な背景,(2)各国における視覚障害者向け図書館サービスの提供元,(3)ボランティア,公営・私営といった組織形態,運営管理,財政,出版社を含む他のサービス提供者との連携,(4)提供されるサービスの範囲,活動,資料へのアクセスの方法,費用などを調査する。対象国は英国,米国,カナダなど14ヶ国で,アジアでは日本,韓国,ベトナムが調査対象とされている。また最終的に作成される報告書では,10から12のケーススタディを取り上げ,その中でも特に3〜4つ程度の事例を挙げて,長所や弱点およびその事例において鍵となる要素を詳細に検討するという。なお,調査報告書の提出期限は2006年10月31日とされている。

Ref:
http://www.mla.gov.uk/resources/assets//I/International_library_services_tender_9450.pdf