E305 – 公共図書館の経済効果(米国)

カレントアウェアネス-E

No.54 2005.03.02

 

 E305

公共図書館の経済効果(米国)

 

 サウスカロライナ州の公共図書館は,住民に対して年間3億4千7百万ドル(約364億円)の経済効果をもたらしており,図書館への1ドルの支出から4.48ドルの経済効果が生まれている。サウスカロライナ大学図書館情報学大学院のチームが1月に発表した調査結果で,このような結果が示された。

 この調査は,統計数値をもとに図書館の経済効果を算出するとともに,利用者アンケートを併用し,住民の経済的厚生への図書館の寄与を明らかにしようとしたものである。利用者アンケートでは,「成人一般」「ビジネス利用者」「個人投資家」「求職者」を対象に,各利用者が図書館にどのような価値を見出しているかを聞いている。回答結果では,ビジネス利用者の49%がビジネス情報源の大半を図書館に依存しており,78%がビジネスの成功に役立っていると考えていることなどが示されている。また,経済効果の算出には,機会費用の考え方に基づいて利用者が図書館を利用した時間を賃金換算するなどの手法を用いている。

Ref:
http://www.libsci.sc.edu/SCEIS/home.htm
http://www.libraryjournal.com/article/CA500121