E136 – 図書館の経済的なインパクト,OCLC調査

カレントアウェアネス-E

No.24 2003.10.15

 

 E136

図書館の経済的なインパクト,OCLC調査

 図書館活動の規模を他のセクターと比較してみるとどのような姿が見えてくるのであろうか?OCLCの最新の市場調査報告書『図書館:比較すると?』で,そうした興味深い試みが行われている。

 米国の図書館は年間140億ドル相当の財やサービスを購入しているが,これは米国のビデオ販売額(123億ドル)やバー・居酒屋の売上額(133億ドル)よりも多い。米国の図書館の貸出点数(540万点/日)はamazon.com社の売上点数の約4倍,フェデックス社(世界的な配送網を持つ運送会社)の配送点数とほぼ同じ規模である。公共図書館の来館者数はスポーツ観戦者数の約5倍,図書館員の数は薬剤師や建築家の数とほぼ同じ,といった比較が図表を用いて視覚的に表現されている。

Ref:
http://www.oclc.org/index/compare/default.htm