カレントアウェアネス-E
No.14 2003.05.21
E080
RoweCom事件と雑誌価格
親会社の購読金流用に端を発する雑誌購読代理店RoweCom社の破綻(E049参照)は,雑誌価格そのものにも大きな影響を与えそうだ。Library Journalの4月15日号に掲載された雑誌価格調査に関する記事によると,今後の雑誌価格は同社の2003年分購読費が未払いである余波を受け,2004年の価格上昇率は通常の年(7〜10%)より高く,12%弱に達すると予想されている。
RoweCom社が米国の他に欧州やオーストラリアで展開していた業務は,EBSCO社が買収する方向へ動いている。親会社であるdivine社は2月25日に破産を申請しているが,購読金の問題も含め同社の業務に関して刑事捜査が行われているとの報道もあり,未払いの購読金が戻ってくるかどうかは未だ不明である。
Ref:
http://libraryjournal.reviewsnews.com/index.asp?layout=article&articleid=CA289187
http://www.infotoday.com/newsbreaks/nb030310-1.shtml
E049