E064 – W3Cがウェブ・アクセシビリティに関するガイドラインを発表

カレントアウェアネス-E

No.11 2003.03.19

 

 E064

W3Cがウェブ・アクセシビリティに関するガイドラインを発表

 

 W3C(World-Wide Web Consortium,T31 参照)は,ウェブ・アクセシビリティ(注)を確保するためのガイドラインとして検討を進めてきた「ユーザー・エージェント・アクセシビリティ・ガイドライン(UAAG1.0)」を2002年12月に発表した。

 ユーザー・エージェントとはウェブを見るときに用いるブラウザやメディアプレイヤーなどのことで,ウェブと利用者の間のインターフェイスの役割を果たすものである。UAAG1.0は,誰もが支障なくウェブを利用できるために,ユーザー・エージェントが備えるべき要件を定めたガイドラインである。

 W3Cは既に,ウェブで提供されるコンテンツの要件を定めた「ウェブ・コンテント・アクセシビリティ・ガイドライン」(1999年)(CA1471 参照)とウェブサイトを作成するときに用いるオーサリング・ツールの要件を定めた「オーサリング・ツール・アクセシビリティ・ガイドライン」(2000年)を発行している。

(注)高齢者や障害者など,心身の機能に制約のある人でもウェブで提供されている情報に問題なくアクセスし利用できること。

Ref:
http://www.w3.org/TR/2002/REC-UAAG10-20021217/
W3C : Accessibility Guidelines Recommended for Browsers & Multimedia.Inf Retr & Libr Autom. 38(8), 2003, 10.
Paciello, M. G.(ソシオメディア監訳)ウェブ・アクセシビリティ:すべての人に優しいウェブ・デザイン.アスキー,2002,410p.
T31
CA1471