2008年6月4日に開催された欧州デジタル図書館高次専門家グループの会合において、英国図書館(BL)、英国公文書館(NA)、フランス国立図書館(BnF)など図書館・文書館の代表と、著作権者団体の代表とが、Orphan Worksの著作権者調査についての「適切な調査のガイドライン」に合意し、このガイドラインにのっとった調査がなされてなお著作権者不明の場合には著作権者の許諾なく利用できるとする覚書に署名しました。
また高次専門家グループは同日、(1)図書館等の文化機関によるウェブコンテンツの保存に関する著作権問題の指針、絶版資料をインターネットで一般公開する際の新しいライセンスモデルなどを提起した『デジタル保存、Orphan Works、絶版資料についての最終報告書』、および、(2)図書館等の文化機関と民間企業との間のパートナーシップについてのガイドラインを定めた『公民連携(PPP)についての最終報告書』を採択しています。
Digital Libraries Initiative: Agreement between Cultural Institutions and Right Holders on Orphan Works
http://ec.europa.eu/information_society/newsroom/cf/itemlongdetail.cfm?item_id=4145
Group’s Meetings
http://ec.europa.eu/information_society/activities/digital_libraries/hleg/hleg_meetings/index_en.htm
(4 June 2008 – The 5th Meeting~のところに各資料・付属資料へのリンクが張られています)
参考:
E646 – 欧州デジタル図書館,著作権問題の解決に向けた提言を公表
http://current.ndl.go.jp/e646