イラク国立図書館・文書館のSaad Eskander館長が、同館の再建に向けた功績により、スコーン財団が選ぶArchivist of the Year 2007に選ばれました。同館長は受賞の演説で、米軍が接収したイラクの文書遺産を返還するように、米国政府に求めたとのことです。
なお同館長が日々の日常を報じる日記形式のブログが、英国図書館(BL)のウェブサイトで公開されていましたが、「命を失ったり、悲惨な目にあったり被害を受けたりしたスタッフのことを食い物にしているようで呵責を感じる。これ以上書くことはできない。」として、2007年7月をもって執筆が終了しています。
Dr Saad Eskander, Director of the Iraq National Library and Archive, is named Archivist of the Year 2007 – British Library
http://www.bl.uk/news/2007/pressrelease20071127a.html
Diary of Saad Eskander, Director of the Iraq National Library and Archive
(covering the period November 2006 – July 2007)
http://www.bl.uk/iraqdiary.html
参考:
E608 (No.101) – 館長の日記に綴られるイラク国立図書館・文書館の現状
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=625