2007年8月8日、イラク国立図書館・文書館(INLA)に、イラク国軍が不法侵入し、占拠するという事態が発生しました。イラク文化省は、政府機関に対し事前の許可なく軍が侵入することを禁じる指令を出していますが、これが無視される事態となりました。イラク国軍のほか、米軍もこれまで何度も不法に侵入しているとのことで、エスカンデル(Dr Saad Eskander)館長は、治安の悪化、そして職員・資料に危害が加えられる恐れがあるとして、不法行為を厳しく批判し、世界に訴えています。
国際図書館連盟(IFLA)と国際文書館評議会(ICA)はこれにすばやく呼応し、2007年8月10日付けで憂慮の意を表明する共同宣言を出しています。
Joint statement of IFLA and ICA:
On the security of the Iraq National Library and Archives
http://www.ifla.org/VI/4/admin/joint-ifla_ica-statementAug2007.htm
参考:
E608 (No.101) – 館長の日記に綴られるイラク国立図書館・文書館の現状
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=625